アフリカの難民支援へ向けたビジネスアイデアコンテストが大阪で開催

アフリカの難民支援をターゲットにしたビジネスアイデアコンテスト

2025年8月3日、大阪の関西万博テーマウィークスタジオにて、独立行政法人国際協力機構（JICA）がアフリカ地域、特にエチオピア、ウガンダ、ザンビアの難民支援を目指したビジネスアイデアコンテストを開催します。このイベントでは、予選を勝ち抜いた7組の企業や個人が、革新的なビジネスアイデアを最終プレゼンテーションします。

世界的な難民危機とその背景

現在、世界で避難生活を強いられる人々の数は過去最大を記録し、国連によれば1億2千万人を超える難民や国内避難民が存在します。この状況は深刻であり、特に長期化する難民生活に対する解決策が求められています。従来の支援体制に加え、民間企業が難民支援に参入することが新たな可能性をもたらすと考えられています。

近年、難民自身がビジネスを展開するケースも増えており、彼らはもはや単なる支援の対象ではなく、地域経済の中で重要な役割を果たす存在となっています。しかし日本の企業は、難民の現状や市場ニーズについての十分な理解がないため、ビジネス展開には高いハードルが存在しています。そこで、JICAがこのビジネスアイデアコンテストを通じて、難民支援における民間企業の参加を促進し、市場の可能性を広げることを目的としています。

コンテストの詳細

本選では、参加者から厳選された7つのビジネスアイデアが最終プレゼンテーションを競います。入賞者には副賞として、現地のスタディツアーや伴走支援が提供されるほか、協賛企業や投資家とのマッチング機会も用意されています。これにより、優れたビジネスアイデアが実際の事業化に繋がることが期待されます。

プログラム概要

- 日時：2025年8月3日（日）14:15～16:30
- 会場：大阪・関西万博テーマウィークスタジオ
- プログラム内容：

1. 開会挨拶
2. 事業概要の紹介
3. 7名による最終プレゼンテーション
4. ウガンダ大会動画上映
5. 結果発表と閉会挨拶

また、司会は人気お笑いタレントの陣内智則氏と、ナレーターやライターとして活躍する武村貴世子氏が担当します。

JICAの難民支援に関する取り組み

JICAは、日本の政府開発援助（ODA）を通じて、開発途上国が直面するさまざまな課題の解決に取り組んでいます。特に、難民支援においては独自のアプローチを導入し、民間企業との連携を強化しながら、より効果的な支援を目指しています。

このビジネスアイデアコンテストは、その新たな一歩ともいえる取り組みです。JICAは、国際的な課題が日本に与える影響を重視し、国内外パートナーとの協力を進めています。各国の負担やリスクを分散させるためにも、今後の活動に大いに期待が寄せられています。

取材のご案内

当日、プレゼンテーション出場者や審査員、JICA担当者への取材が可能です。難民支援というテーマで、どのようなビジネスアイデアが生まれ、どのような展望が開かれていくのか、ぜひその目で確かめてください。

詳細情報については、JICAの公式サイトをぜひご覧ください。

https://www.jica.go.jp/index.html