家族の絆を深める終活企画
近年、人生の最終段階を考える「終活」の重要性が高まっていますが、実際にその話題を取り上げるのは簡単ではありません。そこで、株式会社AGE technologiesが運営するWebサービス「そうぞくドットコム」が提探したのが、「家族終活」のきっかけとなるイベント「終活は“めし”からはじまる」です。このプロジェクトは、家族が自然な形で終活に関する対話をするための取り組みであり、実際に親子食事会が開かれました。
実施日は2026年1月10日、参加者は50代の両親と20代の娘2人。彼らは、この場で思い出や現在の生活、そしてそれぞれの願いについて、夕食を共にしながら心を開いて話し合いました。
食卓がもたらす自然な会話
一般的には、終活や相続について話すことは、家族の中でも避けられがちです。しかし、食卓で食事を共にすることで、リラックスした雰囲気の中で本音を語り合う機会が訪れます。イベントでは、プロのモデレーターがテーマを提供し、前半はそれに沿って会話を進め、後半はモデレーターが抜けて家族だけの合間の時間を作りました。これにより、より深い対話が展開されました。
例えば、長女と次女は自身の成長について語り、父親が二人に対して抱いている期待や誇りを語る場面もありました。「長女は自立心があり、周りに気づける子。次女は、何も言わずとも察することができる」と父は述べ、母も「二人とも、とてもよく育ってくれた」と喜びを表現しました。このような肯定的な言葉が交わされることで、家族の絆をさらに深める契機となっていました。
思い出をひも解く対話
家族の間での対話は、思い出の重要性を再認識させるものでした。母は自分の実家について語り、その中での家族の思い出の数々や、先祖からの贈り物としての不動産についても触れました。父が亡くなった後、彼女にのしかかる気持ちを打ち明け、「家の片付けをしていると、もう伝えられないことがある」と、心の内を語ります。この瞬間、家族全員が聴く姿勢を持ち、思い出を共有する時間となりました。
実際、母が語る実家の話からは、ただの相続手続きだけでなく、そこに込められた思いが伺えます。この実家は、両親が残してくれた大切な財産であり、母は「できれば娘たちにも相続してもらいたい」と希望を語ります。次女もその気持ちを受け取りつつ、まだ具体的なイメージは持てないとのこと。「でも、持ち家があることは大事だ」と実感している様子でした。
親と子、互いに知るきっかけ
このイベントがもたらしたのは、単に対話をする機会だけではありませんでした。親子の間にある互いへの思いを知る良いきっかけとなり、各々の心を開く場にもなりました。実際、参加者は対話の場が設けられたことで、「普段は話せないことを話すことができた」「子どもたちがしっかり考えてくれていると実感した」と満足の声が寄せられました。
「こうした場を設けてもらえたことは本当にありがたかった」と参加者はコメントし、今後もこのような話し合いの場が必要だと感じています。
終活を新たな視点で
「終活」や「相続」という言葉には、やはり重い印象があります。しかし、このプロジェクトの意義は、終活を「1人で行う準備」ではなく、家族での対話を通して「未来について話し合う重要な期間」と捉えなおすことにあります。このような活動が広がっていくことで、家族の絆が深まり、また世代を超えてディスカッションがなされる環境が整うことが期待されます。
終了後のアンケートでも、参加者いずれも非常に満足したとの答えを寄せており、家族の繋がりや思いを再確認する貴重な機会となったことが伺えました。今後も、そうぞくドットコムはこのような「家族終活」を広めていくための活動を続けていく方針です。