医療と金融の融合、AIによる新たなスコアリング事業が始動
業界の注目が集まる中、東京都渋谷区に本社を置く株式会社コンヴァノは、子会社の株式会社DataStrategyと共に、医療と金融を融合させた新たなAIスコアリング事業を立ち上げることを発表しました。この事業は、特に自由診療の拡大に伴い増加する分割払いニーズに応えることを目的としています。
背景と目的
現在、高額な医療サービスを利用する患者層が多く、特に20~30代の女性を中心に、クレジットスコアへの感度が高い状態が続いています。この層は安定した返済傾向を示しており、医療ローン市場において大きな成長の可能性を秘めています。一方で、信販会社は与信審査の高度化や不正対策、個人情報保護に対する対応が求められており、その負担が大きくなっています。
このような状況を踏まえ、コンヴァノは独自に構築したデータベースを活用し、AIによる信販会社向けの審査支援を行うことで、審査の精度を高めることを目指しています。特に、医療機関からの取引データを統計解析することで、返済能力や延滞リスクを評価する新しいシステムを導入します。
具体的な取り組み
当事業は、医療機関向けに提供されるAIモデルに基づいたスコアリングを実現します。具体的な提供内容は以下のとおりです:
- - 与信審査支援:申込属性や行動、医療メニュー特性を統合し、返済の確度を推定します。
- - 不正検知:なりすましや多重申込といったリスクを検出し、審査プロセスの最適化を図ります。
- - 役務提供リスクの評価:美容医療など特定のサービスの契約やローン実行におけるリスクを評価します。
- - 継続的モニタリング:AIモデルの劣化を防ぐため、承認率や延滞率といったKPIに基づき再学習を行います。
オルトプラスとの提携
株式会社コンヴァノは、ITサービスやソーシャルゲーム開発を手掛ける株式会社オルトプラスと基本合意を結び、両社でのAIスコアリング事業の共同推進を図ります。この提携により、資金面や実務負荷の最適化を進め、より効率的なサービス提供を目指す方針です。同時に、医療ローン領域における周辺金融インフラの整備にも取り組む予定です。
今後の展望
当事業は2026年3月期においてモデル設計やデータ連携に注力し、業績への影響は限定的と考えています。しかし、2027年3月期以降は新たな料金体系を導入することにより、AIスコアリングの利用頻度と単価の増加が見込まれ、さらなる収益貢献が期待されます。
最終的には、医療と金融、AIを結びつける新たなデータインフラを構築し、持続的な企業価値の向上を目指します。株式会社コンヴァノと株式会社DataStrategyの今後の取り組みに大いに期待が寄せられます。