マイクラで育む創造力
2025-11-06 13:06:44

マインクラフトがつなぐアートと教育の未来と創造力を育むワークショップ展

東京藝術大学とNPOが共催する新しい教育体験



東京都文京区にある特定非営利活動法人デジタルものづくり協議会が東京藝術大学と協力し、創造探求型教育ワークショップ「マイクラでデジタル御輿をつくろう!」を開催します。このイベントは、2025年8月に実施され、その成果展示が同年11月21日から30日まで東京藝術大学美術館で行われる予定です。子どもたちが教育版マインクラフトを通じて、アートとテクノロジーの融合を体験し、創造力や協働力、問題解決のスキルを高める機会となります。

創造の象徴としての藝祭御輿



東京藝術大学の藝祭御輿は、学生たちが独自の発想をもとに制作し、地域と共に育ててきた文化の象徴です。本プログラムでは、この御輿を題材として子どもたちがアート、文化、科学技術を横断的に学び、自分たちの「創造」を具現化することを目指しています。藝大生がファシリテーターとなり、参加者たちは御輿の文化的背景を学んだ後、教育版マインクラフトを使って自分たちの御輿をデザインしていきます。この取り組みは、アート思考やSTEAM教育、地域文化の継承を実践するモデルとして非常に意義深いものとなっています。

初回からの進化と深化



今回のイベントは第2回目の取り組みであり、2025年6月に行われた第1回パイロット版を基に発展しています。第1回では、藝大出身のアーティストである井原宏蕗氏と阿部文香氏によるレクチャーが行われ、「アートは他の学問と横断的であり、探求は終わりがない」といったメッセージが子どもたちに伝えられました。参加者たちは「正解がないからこそ考え続ける楽しさ」や、「アートの探求には終わりがない」という感覚を実感しました。

3つのセッションで体験する創造力



ワークショップは全3回構成で、最初の2回が学びと制作の中核を成します。

DAY1: 御輿の背景を学ぶ



8月22日に行われたDAY1では、御輿の文化的意義に関するレクチャー後、藝祭に向けた御輿制作の現場を見学しました。普段は非公開の石膏室を特別に見学することで、アートが生み出される現場の雰囲気を体感。子どもたちは仲間と共にチームビルディングにも取り組み、次回制作に向けての構想を練りました。

DAY2: デジタルデザインを実践



8月24日のDAY2では、各自が考えた「自分が作りたい御輿」のスケッチや模型を持ち寄り、グループでテーマを決定。藝大生がファシリテーターとしてサポートしながら、教育版マインクラフトを使ってデジタル御輿を制作しました。空間構成やデザインの視点を取り入れ、著作権や知的財産についても学びながら、グループ発表を行いました。子どもたちからは「初対面でも役割を分担できた」といった反応が寄せられ、達成感を感じられた様子が伺えました。

DAY3: 成果の展示と発表



11月24日には、蓄積された成果を元に展示期間中、子どもたちが自ら作品を来場者に紹介するワークを予定しています。3Dプリントやバーコードを活用し、デジタルとリアルを融合した新たな表現方法を展示します。

教育と地域の未来をつなぐ試み



このワークショップは東京藝術大学の「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業(J-PEAKS)」の一環であり、NPO法人デジタルものづくり協議会と協働し、地域に根差した新しい教育モデルを創出する取り組みとなっています。芸術を媒介に、子どもたちが「問いを立て、考え、かたちにする」力を育むことが、教育と地域、文化の新たな連携の次の形を模索する試みとも言えるでしょう。

展示概要



  • - 展示名称: マイクラ ワークショップ@藝大部屋「マイクラでデジタル御輿をつくろう!」成果展示(仮)
  • - 開催期間: 2025年11月21日(金)〜30日(日)
  • - 場所: 東京藝術大学美術館(東京都台東区上野公園12-8)
  • - 入場: 無料・来場自由

この地域に根差した教育的な試みが、訪れる人々に新たな視点を提供し、アートとテクノロジーの融合の可能性を感じさせてくれることでしょう。興味のある方はぜひ足を運んでみてください。


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