西武鉄道における観光AIエージェントの実証実験拡大
秩父と横瀬のエリアは、春が近づくにつれ多くの観光客が集まるスポットです。株式会社フライアウト企画と西武鉄道が連携し、この地域の魅力をより多くの人々に伝えるべく、観光AIエージェントを使用した実証実験を拡大しています。実証実験は、2026年に向けた大規模な取り組みとなっており、両駅では新たに「アリス(妹)」と「アリサ(姉)」という名前のAIキャラクターが導入されます。
AIエージェントの役割
このAIエージェントは、観光ファシリテーターとしての役割を果たします。アリスは横瀬駅に、アリサは西武秩父駅に設置され、両者の特長を活かした多言語対応の観光案内を提供します。彼女たちは57ヵ国語をサポートし、サイネージを通じての会話やQRコードを使用したスマホからのアクセスが可能です。これにより、観光客は24時間いつでも情報を得ることができます。
特に芝桜シーズンとなる4月中旬からは、数多くの観光客が訪れるため、多言語での対応の必要性が高まっている状況です。この背景に対し、AIエージェントが重要な役割を果たすことが期待されています。
知識を持つキャラクターたち
アリサとアリスは、いずれも国際関係を専攻する大学生の姉妹です。アリサは明るく知識豊富で、日本文化の魅力を多くの人に伝えようと努めます。一方のアリスは少し子供っぽく、おしゃべり好きな性格です。彼女たちはそれぞれの得意な分野について詳しい情報を持ち、観光客にとって心強い味方となるでしょう。特に、アリサは秩父市全域についての情報を提供し、アリスは横瀬町を中心とした詳細なデータを持っています。
新機能の魅力
AIエージェントには、より楽しい旅をサポートするための新機能も搭載されています。例えば、写真撮影機能では、観光名所を背景にアリサやアリスと一緒に写真が撮れるAR合成が可能です。撮った写真はQRコードを介してスマホに保存できます。
また、両AIエージェントはそれぞれオリジナルソングを持っており、観光客が「歌って」と声を掛けると、その曲を歌ってくれます。アリスの歌は横瀬の苺をテーマにした「いちごの歌」、アリサは秩父の街の雰囲気を感じた「Somewhere Slow」を披露します。さらに、訪問者が運勢を占えるAIおみくじ機能や、アリスとのじゃんけん機能もあり、遊び感覚で情報を得られる楽しさがあります。
実証実験の目的
この実証実験は、駅の混雑をほぐしながら、訪日観光客が求める情報を迅速に提供することを目的としています。これまでの実績として、芦ヶ久保駅でのAIエージェント「アリス」のサイネージ応答率は34%に達し、高評価を得ています。今後は西武秩父駅でも同様のデータを収集し、その結果をもとにさらに展開を進めていく予定です。
今後の展開
月ごとにマーケティング施策を変化させ、SNSを利用した情報発信やQRコードの配布を行いながら、観光DX(デジタルトランスフォーメーション)への道を模索していく考えです。
このプロジェクトは、観光地としての魅力を再発見し、観光客と地元のつながりを深め、新たな体験価値を提供することを目指しています。未来の観光地におけるAIエージェントの役割が期待されます。