夏の犬猫の熱中症対策、あなたのペットを守るためにできること

今年の夏も、愛犬・愛猫を熱中症から守るための対策が求められます。株式会社TYL（東京都港区）が実施した「ペットの熱中症対策に関する意識調査」からは、飼い主の約4人に1人がペットの熱中症を経験したことがあるという結果が示されました。本記事では、調査結果を元に熱中症対策の重要性や具体的な対策について詳しく紹介します。

調査背景

TYLは、ペットと飼い主がともに健康で幸せに暮らせる環境を目指して、ペット医療のデジタルトランスフォーメーションを推進しています。つまり、動物病院の運営や往診サービスを通じて、ペットの健康を守る取り組みを展開しています。この調査を通じて、飼い主がどれだけ熱中症対策を行っているのか、またその意識について把握することが目的でした。

調査結果の概要

調査によると、ペットが熱中症を起こした経験がある飼い主は25.5%にのぼります。主に、散歩や外出時、車内での状況が多く、自宅にいる時でも留守番中に熱中症の危険にさらされることがあると分かりました。これを受けて、対策をしていると感じている飼い主はわずか17.7%にとどまり、約半数は「周囲と同じくらい」と意識が低めなのが現状です。

熱中症対策を始める時期

調査では、ペットの熱中症対策を5〜6月から始めるという飼い主が70%を超えました。これは、梅雨入り前の時期に気温が上がり始めるため、対策を早めに行うことが重要であることを示しています。

対策の具体例

多くの飼い主が実施している対策としては、以下のようなことがあります。

- 室温管理：エアコンや扇風機を使って温度を調整する（65.3%）
- こまめな水分補給：水をしっかり飲ませる（46.3%）
- 散歩の工夫：歩く時間帯を工夫する（38.7%）
- 冷却グッズの使用：冷却マットなどを活用する（37.6%）

これらの方法を取り入れることで、ペットの体温を適切に管理し、熱中症を防ぐことができます。

応急処置と信頼できる情報源

熱中症が疑われる場合、まずは涼しい場所へ移動し、体を冷やすことが大切です。冷たいタオルで包み、保冷剤を当てるなどの応急処置が効果的で、呼吸が荒い、ふらつくなどの症状があれば、すぐに動物病院に連れて行く必要があります。また、飼い主の52.3%は「獣医師の情報」を信頼しているとの調査結果があり、やはり信頼性の高い情報源から学ぶことが重要です。