オーエムネットワークが切り拓く契約業務のデジタル化
新潟県新潟市中央区に本社を構えるオーエムネットワーク株式会社は、業務システム開発の分野で大きな成果を上げている企業です。この度、同社は契約業務のデジタル化を推進するために、電子契約サービス「クラウドサイン」を導入しました。この導入の背景や得られた成果、今後の展望について詳しく見ていきます。
デジタル化の必要性と導入背景
紙の契約業務は、印刷や捺印、郵送といったプロセスが必要で、その結果、契約締結に数日から数週間を要していました。特に、複数の部署の確認や承認を得る際には「確認中」「押印待ち」「返送待ち」といった状態が継続し、ビジネスのスピードに悪影響を及ぼしていました。また、印刷に伴う印紙税の負担も増大し、年間コストがかさむ要因となっていました。さらに、紙と電子の契約書では保管や管理の方法が異なり、過去の契約を探し出すのに手間がかかるという悩みも抱えていました。
実際、社内では「電子契約の導入を進めたい」という声は1年前から上がっていましたが、実行に移すにはどの部署が主導するかが不明瞭でした。顧客からの需要も増えていく中で、契約業務のデジタル化が避けて通れない重要なテーマであることは明らかでした。
自らの意思で進めるDXプロジェクト
契約業務のDX化についての危機感が社内に広がる中、オーエムネットワークは自分たちの意志で進めるプロジェクトを立ち上げることに決めました。各部署の協力のもと、ただのシステム導入にとどまらず、全社的な取り組みとしてDXを進める道を選んだのです。
この主体的な姿勢が、電子契約システム「クラウドサイン」の導入の大きな原動力となり、よりスピーディな営業活動とお客様対応を実現するための礎を築きました。
クラウドサイン導入による3つの改革
オーエムネットワークが目指したのは、以下の3つの改革でした。
1.
契約締結 speed.mdーー契約手続きがメールやブラウザ上で完結し、従来数日かかっていたプロセスが最短数分で終了するようになりました。これにより営業活動や開発プロジェクトのスタートを迅速に進めることが可能となりました。
2.
事務負担と人件費の削減ーー印刷や郵送にかかわる業務が不要となり、関連する担当者の作業時間を大幅に削減。これによって、社員はより付加価値の高い業務に集中することができるようになりました。
3.
契約書の一元管理ーー契約書はクラウド上で安全に保管・検索可能。紛失や管理漏れのリスクを軽減し、監査対応や社内確認も効率的に行える環境が整いました。
導入効果と成果
2025年10月から本格運用を開始して以来、以降わずか数週間で以下の成果が表れています。
- - 契約締結スピードの向上ーー契約手続きは旧来の3倍のスピードを実現。ある営業担当者からは、「顧客をお待たせせずに提案ができるようになった」との声が上がっています。
- - コスト削減ーー郵送コストはゼロ、さらに印紙税も不要になり、年間数十万円単位のコストカットが実現されました。
- - 契約確認の迅速化ーー検索一つで契約書を簡単に確認できるため、社内共有やトラブル防止にも寄与しています。
未来への展望
今後、クラウドサインの利用はセールス部門を超えて、他の部署や関連サービスに拡大していく予定です。業務フローの自動化や承認プロセスの効率化を段階的に進め、「システムの力で人の時間を取り戻す」という使命を果たしつつ、お客様との信頼関係を一段と深めていくことを目指しています。
このように、オーエムネットワークは契約業務のデジタル化を通じて業務効率の向上と顧客満足度の向上を同時に達成し、今後もさらなる貢献を目指します。