荒木飛呂彦のアートプリント展がヴェネツィアで開催
2026年5月9日から11月22日まで、イタリア・ヴェネツィアのベンボ宮にて、荒木飛呂彦の『ジョジョの奇妙な冒険』をテーマとしたアートプリント展が開催されます。この展示は、集英社マンガアートヘリテージが主催するもので、同時期に行われる「PERSONAL STRUCTURES」展の一環です。
展示内容と意義
展示されるアート作品には、荒木氏の描き下ろしによるリトグラフや、視覚的に幻想的な立体感を楽しむことができるレンチキュラー作品が含まれています。これらの作品は、2025年にサンフランシスコで行われたMinnesota Street Projectで初お披露目されたもので、以来、京都の東本願寺白書院での展示を経て、現在は麻布台ヒルズのトーキョーギャラリーにて巡回展示中です。
特に、ヴェネツィアではこれらのリトグラフとレンチキュラー作品に加えて、アーカイヴァルインクジェットプリントによるカラープリント、さらに活版印刷を用いたモノクロームの作品も展示される予定です。これにより、荒木飛呂彦の多様なアート表現を観ることができる貴重な機会となります。
PERSONAL STRUCTURES展
「PERSONAL STRUCTURES」展は、2011年にスタートした展覧会で、ヨーロッパ文化センター(ECC)が主催しています。この展覧会は、イデオロギーや地理的な境界を超えたアーティストの多様性を尊重した内容となっており、2026年のテーマは「Confluences(合流点)」です。このテーマは、運河、思想、そして人々の交流を象徴し、アートの力で人と人とを結ぶ可能性を示しています。
集英社マンガアートヘリテージは、日本の伝統工芸やアートを新たな形で紹介するB-OWNDギャラリーと共同でこの企画展に参加します。これにより、展示場がある歴史的なベンボ宮において、作品を通じた文化的な交わりが期待されます。
歴史的なベンボ宮
展示会場となるべンボ宮は、1300年代に建設された歴史的な建築物で、ルネサンス期の文化人ピエトロ・ベンボの生家です。この建物の一室は、石畳の床とベンボ家の紋章をあしらったモザイクで彩られています。また、窓からはリアルト橋を見下ろす素晴らしい景色も楽しめます。
荒木飛呂彦の作品に描かれた風景と、現実のヴェネツィアの景色が交錯する中で、彼が愛したイタリアの地で展開される本波乱な展示をお見逃しなく。
展示情報
- - 開催期間: 2026年5月9日(土)~11月22日(日)
- - 会場: Palazzo Bembo, Riva del Carbon 4793, San Marco 30124, Venice Italy
- - 公式サイト: PERSONAL STRUCTURES
荒木飛呂彦は、1960年生まれの漫画家で、『武装ポーカー』で手塚賞に準入選後、1986年から『ジョジョの奇妙な冒険』の連載を開始。シリーズは、累計発行部数が1億2000万部を超える人気を誇ります。彼の作品は、ルーヴル美術館をはじめ、国内外で多くの展示を行ってきました。特に現代美術館での個展は画期的で、アートとしてのマンガの位置付けを再確認させるものでした。