2025年12月、インドネシアのカラワンに位置するSJI学校で、建設業界における施工管理職を目指した採用面接が行われました。このイベントは、協同組合ペイジアと大北土建株式会社、株式会社山伏パコムの協力により実現し、高度な専門技術を持つ外国人材の獲得を目指しています。
採用面接には、ジャワ島の大学を卒業した有望な候補者6名が参加しました。この中から、3名が施工管理職の職務に採用される見込みであり、彼らには赴任前に約10か月間の日本語教育が行われる予定です。これにより、候補者は日本での職業生活にスムーズに適応できる力を養います。
面接の内容は多岐にわたり、まず候補者への企業説明が行われ、受け入れ企業の業務内容や日本での生活環境についての情報提供が行われました。特に、応募者が来日後に直面するであろうギャップを事前に解消するため、丁寧な資料説明がなされました。
その後、候補者は60分の個別面接を受け、まず自己PRとして自身の業務や作品についてプレゼンテーションを行いました。特に、オートキャド(AutoCAD)を用いた専門的な設計図が披露され、各候補者の技術力が高く評価されました。このプレゼンテーションは、彼らの実務経験の深さや専門知識を証明する重要な機会となりました。
質疑応答では、これまでの職歴や将来のキャリアプラン、日本での生活環境についての質問が挙がりました。また、文化的な違いに基づく生活上の懸念も議論され、候補者たちは、日本のルールを尊重する姿勢を示すなど、前向きなアプローチを持っていました。特に、建設関連の実務経験を有する候補者からは、「日本の土木技術を学び、自らの専門性を発展させたい」といった具体的な意欲が伝えられました。
ただし、自然災害の影響で面接に参加できなかった候補者は、オンラインでの面接を通じて意欲を示しました。このような柔軟な対応も、現地との連携強化の一環として位置付けられています。
合格者は日本での生活と業務に備えて、間もなく日本語学習をスタートします。その後、日本での施工管理職として現場に立つことが期待されています。協同組合ペイジアは、今後も持続的な人材確保を進め、技能向上に向けた取り組みを強化していきます。
この採用面接の成功により、インドネシアと日本の間での技術的な交流がより一層進むことが期待されており、両国の関係強化へと繋がるでしょう。日本の建設業界にとって、外国人材の採用は今後ますます重要な課題であり、今回の取り組みがその一助となることを願っています。