シェイクスピアの名作『ジュリアス・シーザー』が再び舞台へ
2025年の初春、シェイクスピアの名作『ジュリアス・シーザー』がG.GARAGEによって新たに舞台として甦ります。この公演は、東京都豊島区に位置するHall Mixaで行われ、2月28日から3月2日までの期間に呈される予定です。クラシックな演劇を現代にどう伝えるかを追求するG.GARAGEが、どのようにシェイクスピアの世界観を日本の感性で表現するのか、非常に楽しみです。
G.GARAGEの演劇との向き合い方
G.GARAGEは2013年に俳優の河内大和によって設立された演劇団体で、シェイクスピアの作品を通じて日本の「道」の精神を表現しています。「シェイクスピア道」を掲げ、古美術の「美」を日本人特有の視点で探求し、演劇の力を借りながらシェイクスピアの世界観を深化させることを目指しています。
この団体の特長は、シェイクスピアの言葉の持つ詩的かつ広大な表現を重視し、鑑賞者の心に響く「生きた言葉」を生み出す技術を持っている点です。また、日本的な「余白や間」、そして「肚腰文化」に基づいた美学を取り入れることで、シェイクスピアの作品をさらに深いものにしています。
公演のあらすじ
『ジュリアス・シーザー』は、シェイクスピアのローマ史劇の一作であり、共和制末期のローマを舞台に、シーザー暗殺のドラマが描かれます。シーザーが民衆の熱狂に迎えられローマに凱旋するシーンから物語は始まり、彼の独裁的な野心に危険を感じた貴族たちによって暗殺が企てられます。
宿敵であるキャシアスが、民衆の信頼を集めるブルータスを引き込んでシーザーを討つ様子は、現代にも通じる群集心理の脆弱さを描いています。ブルータスの感動的な演説が一時は民衆の心を掴むものの、その後、シーザーの腹心アントニーが語る哀悼が感情を激変させ、事態は深刻な方向に進展します。国を追われた彼らは戦いに挑むが、運命に翻弄され、壮絶な結末を迎えます。
この劇を通じて、言葉の力とその影響力に再認識させられることでしょう。演説合戦にによる支持の変化は、時代を超えて変わることなく、今日の社会にも示唆を与えます。
公演詳細
公演名: G.GARAGE/// 朝シェイクスピア 90シリーズ『ジュリアス・シーザー』
日程: 2025年2月28日(金)〜3月2日(日)
会場: Hall Mixa
原作: W・シェイクスピア、翻訳: 松岡和子
演出: 河内大和
出演者
- - 河内大和
- - 真以美
- - 野村龍一
- - 風間晋之介
- - 鈴木真之介 (PAPALUWA)
- - 渡部哲成
- - 他
チケット情報
チケットは、2025年2月7日(金)20:00よりカンフェティにて販売開始されます。応援チケットや一般チケット、若者向けの料金設定もあり、観客の幅広い楽しみ方に配慮されていることも素晴らしい点です。特に、応援チケットには魅力的な特典が付いています。
最後に
シェイクスピア作品が持つ深いメッセージと、それを今日の価値観にどう着地させるのかという挑戦がどのように実現されるのか、今から期待が高まります。G.GARAGEによる『ジュリアス・シーザー』は、演劇ファンのみならず、多くの人々にとって心に残る体験となることでしょう。ぜひ、足を運んでこの壮大な物語を体感してください。