アバター受付実験
2025-02-04 14:29:40

近畿大学病院でのアバター受付実証実験始動、スマートホスピタルの実現へ

近畿大学病院でのアバター活用実証実験



近畿大学病院(大阪府大阪狭山市)が、アバター技術を用いた受付業務の実証実験を拡大します。このプロジェクトは、医療機関におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進し、患者の利便性向上や業務効率化を図るものです。実験は令和7年(2025年)2月10日(月)から始まり、当院の受付に設置されたアバターディスプレイを通じて行われます。

1. 省人化と効率化の追求


近畿大学病院は、日々多くの外来患者と入院患者が訪れています。平均して外来患者は約2,200人、入院患者は約750人です。これに伴い、受付業務の負担は増大し、患者を長時間お待たせすることも少なくありません。また、多言語対応に関する課題も抱えています。この実験の目的は、アバターを活用し、受付業務の自動化によってこれらの問題を解決することにあります。

新病院の移転に向けて、院内のDX推進は一つの重要なテーマです。特に、今後のスマートホスピタルの実現を目指し、先進的なアバター接客サービス「AVACOM」を用いることで、効率化が期待されています。これにより患者や来院者により寄り添ったサービスの提供が可能になります。

2. 実証実験の内容と効果


実験では、受付に設置されたアバターディスプレイに指示に従い、来院者がマイクに向かって話しかけます。これに対し、遠隔で操縦されるアバターが反応し、サポートを行います。このプロセスにより、迅速かつ柔軟な応対が実現されることが期待されています。

また、今後はアバター技術を活用し、総合案内や診療受付だけにとどまらず、手術や入院の際の説明などにも広げていく予定です。アバターが人間の代わりに行うことで、医療従事者の負担を軽減し、よりスムーズな患者体験を提供することが目的です。

3. 実施概要と今後の展望


この実証実験は、令和7年(2025年)2月10日から5月9日まで行われ、近畿大学病院の2階総合受付で展開されます。参加するのは、同院を利用する患者やその家族、また来訪者です。

「AVACOM」サービスは、アバター接客という新しい形態でのコミュニケーションを可能にし、医療界における現代的な解決策の一つとされています。アバター技術により、受付業務の無人化を実現する初の大学病院として、その成果が注目されているのです。このような革新的な取り組みによって、医療現場はさらなる進化を遂げ、患者の待ち時間の削減やサービス向上の実現に貢献することが期待されています。

4. アバターサービスを手掛けるAVITA株式会社


AVITA株式会社は東京都目黒区に本社を置き、アバター・生成AIを活用した各種サービスの開発に特化したスタートアップです。代表取締役社長の石黒浩氏率いる同社は、アバター接客サービス「AVACOM」を提供しており、医療現場での活用のみならず、多岐にわたる業種での応用を目指しています。今後も、AI技術を駆使したサービスを展開し、地域社会に貢献していくことでしょう。


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