コーヒーの新素材
2026-03-18 10:01:45

奈良の循環文化が生んだ新たなコーヒーの魅力「コーヒー薄炭クラフト」

奈良の循環文化が創り出した「コーヒー薄炭クラフト」



奈良市に本拠を置く自家焙煎のスペシャリティコーヒー専門店「ロクメイコーヒー」と老舗紙屋「株式会社ペーパル」が共に手を取り、コーヒーの抽出後に生じる廃棄物であるコーヒーかすを利用した新しい紙素材「コーヒー薄炭クラフト」を開発しました。この革新的な素材は、2023年3月よりロクメイコーヒーのギフトボックスに採用され、販売が開始されています。

もったいないの精神から生まれた新たな価値



「ロクメイコーヒー」は、2018年に焙煎技術日本一を決める大会で優勝した井田浩司が切り盛りしています。創業以来、奈良県でコーヒー文化の発展に寄与してきました。毎年約40トンの焙煎を行う中で発生するコーヒーかすは、一般的には堆肥化や飼料化を通じて再利用されますが、ロクメイコーヒーでは紙フィルターが混ざるため、再利用が困難でした。代表の井田は、どうにかしてこの資源を活用できないかと考え、株式会社ペーパルが開発した食用不適の米を使った「kome-kami」にヒントを得ました。「コーヒーかすも紙にできるのでは?」という彼の発想が、ペーパルとの共同開発へとつながったのです。

正倉院の再生紙文化を現代に再生



「コーヒー薄炭クラフト」の根底には奈良・正倉院に由来する歴史ある再生紙文化があります。古くは墨を使って書かれた紙が漉き返されて再利用され、平安時代には「宿紙」として重宝されました。ペーパルはこの循環文化を現代に再生するため、2025年に「薄炭クラフト」を発表しました。1300年の歴史を経たこの精神が、ロクメイコーヒーのギフトボックスで新たな命を与えられています。

コーヒー薄炭クラフトの特徴と製品



「コーヒー薄炭クラフト」にはいくつかの特長があります。バイオ炭化技術により、温もりのある中間色の紙を生成し、CO₂排出を抑制。さらには消臭効果も付与されています。完全なリサイクル認証を受けたこの素材は、古紙を100%使用しています。その結果、ロクメイコーヒーの副産物が自社のパッケージとして生まれ変わるというクローズドリサイクルを実現しました。

例えば、ギフトセット「COTONARA日常を豊かにする4種のブレンド」には、厳選されたコーヒー豆を使用し、奈良の風景を思わせる優雅な香りと味わいが楽しめます。これらの製品は店舗や公式ECサイトで取り扱っています。

未来を見据えた取り組み



関係者のコメントによれば、1300年前の日本に存在した再生紙の文化を継承することが薄炭クラフトの使命だとしています。井田さんは、コーヒーのかすを再利用し、独自のパッケージを作り出すことができたことに感動していました。この取り組みがエコ活動の枠を超えた新たな価値を生み出し、ブランドの価値を高めているのです。

このように、「ロクメイコーヒー」と「株式会社ペーパル」のコラボレーションによって、古都奈良の循環文化が現代においても生き続けています。これからもこの取り組みを広め、さらなる発展を期待しましょう。


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