2026年に行われるロサンゼルス・パラリンピックへの道筋を示すべく、1月17日と18日の二日間、東京国際交流館プラザ平成にて開催された第26回全日本パラ・パワーリフティング国際招待選手権大会。選手たちは、約50kgのプレートを用いた競技に挑戦し、観客からの熱い応援を受けて挑みました。本大会の目的は、応援の力を感じながら競技を行うことでした。会場は手拍子と声援が渦巻き、熱気に満ち溢れました。
大会の見所の一つは、2026年度のロサンゼルス・パラリンピックに向けた派遣標準記録の突破を目指す選手たちがいたことです。中でも注目を集めたのは、男子59kg級の光瀬智洋選手。彼は、第2試技での失敗をものともせず、第3試技で157kgを挙げることに成功しました。この瞬間、会場中の観客は一体となり、大きな声援が響き渡りました。光瀬選手は、その成功によって「会場をひとつにしたいと思っていました。皆さんのおかげで157kgを挙げることができました」と語るほど、観客との絆を感じていました。
続いて、男子80kg級の選手、日野雄貴選手もまた、180kgの試技に挑戦し、見事成功を収めました。彼は昨年の世界選手権で同じ体重に挑戦し、失敗を経験していますが、今回は迷いを振り払い、「気づけば成功していた」と語りました。このような思いを乗り越えた結果、さらなる自信を手に入れた彼は、次なる挑戦を見据えています。
大会中に誕生した日本新記録も見逃せません。男子49kg級では、西崎哲男選手が146kgを持ち上げ、自身の日本記録を更新しました。しかし、彼は更なる高みを目指しており、挑戦した147kgには惜しくも届かなかったものの、その挑戦は会場を興奮の渦に巻き込みました。西崎選手のコメントには、「日本人でまだ誰も出していない、出場階級の3倍の記録を一番最初に達成したい」と、強い挑戦意欲が感じられました。
女子79kg級では、田中秩加香選手が105kgを成功させ、日本新記録を樹立しました。彼女は目の前での期待に応えるために全力を尽くし、圧巻のパフォーマンスで観客を魅了しました。「大会直前に体調を崩していたが、105kgの成功は自信に変え、これからのトレーニングに繋げていきたい」と語り、今後への意気込みを見せています。
さらに大会のハイライトとして、男子107kg超級のエンクバヤル・ソドノムピルジー選手が240kgを持ち上げ、そのパフォーマンスは会場を驚かせました。彼は東京パラリンピック金メダリストであり、国内初の50kgプレートを用いた試技を見せ、"別次元の重さ"に挑む姿からは、他の選手とは違う次元の実力が垣間見えました。
このような選手たちの活躍により、全日本パラ・パワーリフティング大会は大盛況に終わりました。大会実行委員長の吉田進氏は、「観て楽しい、応援して力になる大会づくりを通じて、競技のすそ野をさらに広げていきたい」との抱負を述べました。また、次回のアジア・オセアニア選手権での日本代表選手も発表される予定で、今後の展開にも目が離せません。