下水道の未来
2026-08-04 12:46:14

JAXAベンチャーが静岡市と連携し下水道管のリスク診断を進化させる

JAXAベンチャー・天地人が下水道診断に挑む



東京に本社を置く株式会社天地人は、名実ともに日本の宇宙ベンチャーとして知られています。この度、彼らは静岡市の上下水道局および地方共同法人の日本下水道事業団と協力し、下水道管の損傷リスク診断技術の高度化に向けた共同研究を開始しました。この取り組みは、長年の専門知識を持つ日本下水道事業団と、最新の技術を駆使する天地人のコラボレーションによるものです。

1. 課題と背景


日本の下水道インフラは、経済成長期に整備されたおよそ50万kmの管路から成り立っています。しかし、年々老朽化が進行しており、特に下水道管の損傷による道路陥没事故は、国土交通省の報告によれば、年間で約2,600件にも達しています。このような突発的な事故を未然に防ぐためには、効率的かつ効果的なリスク管理が求められています。これまでの調査方法では時間とコストがかかりすぎるため、新しいアプローチが必要です。

2. 共同研究の内容


この共同研究では、静岡市の下水処理場への流入水データを元にした診断精度の向上を目指しています。天地人が開発した水道DXサービス「宇宙水道局」によるデータ解析は、下水道管の健全度や重要度を判別し、点検の優先度を可視化します。具体的には、管道の健全度との交差を評価し、AからEの5段階で優先順位を付けることで、限られた資源を効率的に活用できるようになります。

3. 「宇宙水道局」の活用


天地人は2016年に「宇宙水道局」を立ち上げ、衛星データとAIを活用した水道管理技術を開発しました。このプラットフォームは上水道に特化していましたが、今後は下水道にも応用され、診断精度を向上させることが期待されています。実際に、この技術の導入により、既に80を超える導入事業体が存在し、点検作業の効率化や予算の最適化を支援しています。

4. 各者の期待と展望


静岡市上下水道局は、老朽化した管路の増加に伴い、事故の防止という観点から、この共同研究に期待を寄せています。限られた予算の中で、効率的に管路を調査する手法の確立が必要不可欠です。また、日本下水道事業団も、長年培ってきた技術とデータをもとに高精度な診断技術の開発に取り組む構えです。

5. 未来の見通し


天地人の代表、櫻庭康人氏は、「実証プロセスがなければ、技術は実装できない」と強調しています。静岡市が提供する実証フィールドを通じて、新たな予測モデルの開発を推進し、持続可能な下水道インフラの実現を目指します。

6. 下水道展'26に出展


本研究の成果を発表する場として、2026年8月に東京ビッグサイトで開催される「下水道展'26」に出展予定です。ブースでは、詳細情報や個別相談も受け付ける予定です。未来の下水道を支える技術に、この目で触れてみてはいかがでしょうか。

会社情報


株式会社天地人は、東京都中央区に本社を構え、衛星データを活用した土地評価コンサルティングを提供しています。たくさんの成功事例をもとに、今後も水道インフラの問題に挑み続けるとのことです。公式サイトや特設サイトでは、最新の情報を見ることができるので、ぜひチェックしてみてください。


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