SamsungのAI提言
2026-07-21 13:17:14

企業向けAIガバナンスの最新動向を探る:Samsungの提言

企業向けAIガバナンスの最新動向を探る



2026年7月14日、サムスン電子ジャパン(以下、サムスン)は、ソフトバンクが主催する法人向けイベント「SoftBank World 2026」に初めて出展しました。このイベントでは、「AX for Japan」をテーマに、現在国内で発売中の製品や、世界規模で展開されるユニークな製品を紹介しました。特に、企業が求めるセキュリティとデバイス管理ソリューションである「Samsung Knox」の展示や、スマートフォンを利用してPCライクな作業が体験できる「Samsung DeX」のデモも行いました。

さらに、サムスンのグローバルモバイルB2Bチームのエグゼクティブ副社長であるDr. Jerry Parkが登壇し、特別講演を実施しました。講演のテーマは、「AI時代に企業に求められるセキュリティとガバナンス」です。

Dr. Parkは、AIの導入が「導入するかどうか」から「どのように、どれほど迅速に導入するか」に移行している現状を説明し、企業がAI導入の主な目的として「業務効率化と生産性向上」を挙げている点を強調しました。一方で、イノベーションの創出や競争力の強化に対する期待が高まっていることにも触れました。

AIの進化についても話が及び、生成AIが「AIアシスタント」から自律的に機能する「AIエージェント」へと進化することで、企業の生産性が飛躍的に向上すると述べました。しかし、同時に情報アクセスの拡大や実行権限の強化によって、セキュリティの重要性がこれまで以上に増すことも指摘しています。

サムスンはこの問題に対処するために、AIガバナンスの原則として「最小権限アクセス」と「段階的自律性」の考えを打ち出しました。AIの能力そのものも重要ですが、「安全に管理・監査・運用可能であること」が企業競争力の向上に不可欠であると強調しました。

AI戦略の基本原則として、以下の3点を掲げています。
1. 基盤としてのセキュリティ
2. ガバナンスに基づいて管理された生産性向上
3. 設計から運用までAIが統括

これらの原則に基づき、サムスンは長年提供している企業向けセキュリティプラットフォーム「Samsung Knox」を強化し、AI時代に対応した新たなセキュリティ機能を追加する方針を示しました。

さらに、同社のZero Trustセキュリティ哲学を基に、AIエージェントによる機密データへの不正アクセスやプロンプトインジェクションを防ぐ取り組みを行うことも発表しました。また、新しいセキュリティコンテキストベースでのインサイト提供を通じて、企業が安心してAIを利用できる環境の構築を目指すとしています。

IT管理者向けには、デバイス管理、監視、トラブルシューティング、ライフサイクル管理をAIにてサポートし、ガバナンスを維持しつつ営業効率を高める計画も示されました。

今後もサムスンは、オンデバイスとクラウドの組み合わせ、パートナー企業との連携を進めながら、セキュリティとガバナンスを基盤とした責任あるAI活用を推進し、日本企業のAIトランスフォーメーション(AX)を支援する方針です。

結論


このように、AI時代における企業のセキュリティとガバナンスはますます重要なテーマとなっています。サムスンの取り組みが、企業のAI導入と活用における一助となることを期待しています。

講演内容のオンデマンド配信


なお、当日の講演内容は本日よりオンデマンドで配信されています。興味のある方は、こちらから視聴登録を行ってください。


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