翻訳家・松岡和子さんのシェイクスピア翻訳の足跡
東京エリアには、芸術を愛し、人生を情熱的に生きる人々が数多く存在します。その中にあって、翻訳家の松岡和子さんは、シェイクスピアの作品を日本語に翻訳するという壮大なプロジェクトに挑み続けてきた人物です。彼女の翻訳の背景や、名舞台演出家・蜷川幸雄氏との日々について、ラジオ番組『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』で伺うことができます。
シェイクスピアとの出会い
松岡さんがシェイクスピアに魅了されたのは大学時代。文学の翼で舞台の世界を楽しむ中で、彼の作品の深さに引き込まれました。特に『ロミオとジュリエット』の舞台を見た際には、ただの悲恋譚ではなく、深い人間ドラマを体感。この経験が彼女を翻訳の世界へ導いたのです。
翻訳の苦悩と喜び
シェイクスピア全37作の翻訳は、彼女にとって計28年にわたる旅でした。初日は蜷川さんの演出による全作上演プロジェクトが始まり、松岡さんはその風景の中で、舞台を進行しながら翻訳を行う日々を送ります。彼女は、蜷川さんからの「ダメ出し」や、稽古場での蜷川さんの素顔を伺うことで、翻訳の奥深さを学びました。
このような作業の中で、松岡さんはシェイクスピアの言葉の持つ重みや、その時代の人々の感情をとらえる重要性を再認識しました。
ラジオ番組での特別な時間
毎週日曜21:30から放送される『嶌信彦 人生百景「志の人たち」』では、松岡さんの翻訳の背景や、蜷川幸雄氏とのエピソード、さらにはシェイクスピアの魅力について語られます。日時は3月16日と23日の2回にわたって放送され、彼女の貴重な体験が共有される貴重な機会です。
その後の松岡さんの活動
最近では、翻訳家としての経験を通じて、若い世代に向けたシェイクスピアの新たな魅力を伝える活動も行っています。また、大学でのシェイクスピア研究会との関わりを通じて、未来の翻訳家たちに夢を与える存在でもあります。
興味がある方は、ぜひ本番組を聴いて、松岡和子さんの情熱的な言葉を耳にしてみてください。シェイクスピアの作品がどのように日本に根付いているのか、彼女の翻訳にかける思いを感じることができるでしょう。