三菱ケミカルの「アクリライト™」とデザインの未来
三菱ケミカル株式会社が提供するアクリル樹脂板「アクリライト™」は、国内アクリル板市場で圧倒的なシェアを誇っています。2025年11月、東京で開催されるグローバルなデザインイベント「alter. Tokyo 2025」と、富山県の美術館で行われる「DESIGN with FOCUSデザイナーの冒険展」への素材提供を通じて、アクリライトの持つ力をさまざまな作品で体験できます。本記事では、アクリライトがどのようにクリエイティブな活動を支えているのかを探っていきます。
アクリライト™の特徴と活用
1971年に誕生したアクリライト™は、その高い透明性や加工性、耐候性に加え、環境に配慮した特性を持つ素材です。この製品は、建築資材やディスプレイ、医療など、さまざまな分野で使用されています。全光線透過率は93%を誇り、ガラスよりも透明度が高く、軽量で割れにくい特性から、屋外でも美しさを保てるのです。さらに、切断や成形などの加工の自由度が非常に高く、大型ディスプレイにも適していることから、多岐にわたる用途が期待されています。アクリライト™は、豊富なカラーバリエーションも展開されており、リサイクル可能な環境配慮型素材として進化し続けています。
alter. Tokyo 2025イベント概要
alter. Tokyo 2025は、日本のプロダクトデザインに革新をもたらす実験的なイベントで、国内若手クリエイターによる11のプロジェクトが展開されます。三菱ケミカルは、デザインスタジオ「POETIC CURIOSITY」が手がける「POETIC PROTOTYPING -Forms of Invisibility-」に素材を提供します。この作品は、目には見えない詩的な存在をテーマにしたデザインであり、アクリライト™の特性を最大限に活用したものです。
開催情報
- - 会期: 2025年11月7日(金)~11月9日(日)
- - 会場: 日本橋三井ホール
- - 入場料: 1日券¥2,000(学生¥1,000)、3日通し券¥3,000(学生¥2,000)
富山県美術館での展覧会
「DESIGN with FOCUSデザイナーの冒険展」は、若手デザイナーから成る11組のクリエイターによる新たな作品が展示されるイベントです。ここでは、デジタル技術や環境問題に対するクリエイターの視点が反映された独創的なアプローチが披露されます。
三菱ケミカルの支援内容
三菱ケミカルは、この展覧会で「光をそそぐ」「息を継ぐ」といった作品に素材を提供しています。特に、モスアイ型反射防止フィルム「モスマイト™」を使用したアクリルを用いるモービル作品は、空気の流れに応じて繊細に揺れ動く様子が注目されています。
- - 会期: 2025年11月8日(土)~2026年1月25日(日)
- - 会場: 富山県美術館
アクリライト会による活動
三菱ケミカルは、全国の加工・販売業者で構成される「アクリライト会」を通じて、さらなる技術向上を目指しています。2025年には「Ray On Award」というコンテストが開催され、参加企業がアクリライト™をテーマにした作品を出展し、その結果、優秀なクリエイションが生まれました。
受賞作品の紹介
最優秀賞を受賞したのは、株式会社瑞穂化成の『ワールドオブワールド』です。この作品は、万華鏡の形状を通し、アクリライト™の技術的な特性を楽しく体感できる設計となっています。
優秀作品のひとつに選ばれたのは、SO PLUS COMPANYによる『恐竜立体パズル』で、テーマのユニークさと躍動感が評価されました。また、新興プラスチックスによる『Rhombus Boat』も、多人数でも楽しめる遊び心満載のデザインです。
まとめ
三菱ケミカルのアクリライト™は、ただの素材ではなく、クリエイティブな活動の可能性を引き出す存在です。2025年のイベントを通じて、アクリライトがどのように新しい価値を創造し、デザイナーたちにインスピレーションを与えるのか、目が離せません。アクリライトの未来に期待が高まります。