博報堂が新たな広告ソリューションを提供
株式会社博報堂が、アメリカのThe Trade Desk(TTD)と提携し、新しい広告ソリューション「AaaS with TTD」を発表しました。これは日本国内で初めて、テレビの視聴データとTTDが持つデジタル広告接触データを統合するもので、今後のマーケティング戦略に大きな影響をもたらすものです。
新しいソリューションの目的
このソリューションは、シームレスで統合的な次世代のマーケティングを目指しています。具体的には、テレビCMとデジタル広告の接触を通じて、顧客がどのようにコンバージョンに至るかを明らかにすることにより、より効果的な広告配信の方法を提供します。
複雑なデジタル広告の現状
今日のデジタル広告環境は、コネクテッドTVやプログラマティック広告の普及に伴い、ますます複雑化しています。このような背景の中で、企業は大量のデータを分析し、AIテクノロジーを活用して、効果的な広告配信をする必要があります。博報堂は、「AaaS」によって、デジタルトランスフォーメーションを進める新しい広告モデルを提供してきました。
TTDの先進的な技術
一方でTTDは、分散人工知能(DAI)を活用した新しいプラットフォーム「Kokai」で、広告主への価値提供を進めています。これにより、オーディエンスベースのマーケティングが強化され、より効率的な広告運用が実現されています。
「AaaS with TTD」の機能
新ソリューション「AaaS with TTD」の注目すべき機能は、以下の二点です。第一に、コンバージョンに至るまでの最適な広告パスを提供します。具体的には、テレビCMとデジタル広告への横断的な接触履歴を解析することで、顧客が最も効果的にコンバージョンに至るための広告接触パターンを明らかにします。
次に、広告接触のナーチャリング効果も可視化します。一連の広告接触を通じて、顧客の興味や購買意欲がどの程度向上したかを数値で示すことで、さらなるコミュニケーション戦略の最適化が可能になります。たとえば、特定の広告接触ポイント(Landing Pageへの訪問、商品検索、購入など)を設定し、それに基づく分析を行います。
今後の展望
博報堂とTTDは、今後も両社の知見を活かして、より一貫性のある広告コミュニケーションを実現し、広告効果を最大化することを目指しています。新しい広告ソリューション「AaaS with TTD」は、企業のビジネス目標の達成に向けて大きなサポートとなるでしょう。
このように、「AaaS with TTD」は、広告の未来を切り開く新たな一歩となります。これからの広告マーケティングにおけるその役割から目が離せません。