GenXが福井県の未来技術プロジェクトに採択、製造業のデジタル化を加速

GenXが福井県の未来技術プロジェクトに選ばれる

東京に本社を置くGenX株式会社（以下、GenX）は、この度福井県が推進する「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」に2025年度の採択企業として名を連ねることとなりました。このプロジェクトは、先端技術やサービスを核にしたスタートアップが福井県内の企業と連携し、地域の課題を解決しながら社会に新たな価値を提供することを目的としています。この採択にあたっては、全国から寄せられた数多くの応募の中から厳しい選考を経て選ばれたことが特筆されます。

採択の背景と意義

福井県の製造業は長年、アナログ業務に依存してきましたが、AI技術の導入により業務の効率化と品質向上が期待されています。特に、GenXの独自AI技術は、製造業の方々が直面している「アナログ業務の壁」を解消することを目的としています。特に過去の図面や見積書作成に手間がかかっている現状を受け、デジタルデータの活用による業務の合理化が急務であることから、GenXの選定は大いに価値があります。

具体的な取り組み内容

今後、GenXは福井県内の製造業において、以下の2つのAIソリューションを導入することにより、実証事業を進める予定です。

1. GenX AI OCR
最新AI技術「Gemini」を駆使した文字認識サービスです。このサービスは、手書きの文字や不鮮明な印字を高精度（手書き90%以上、不鮮明印字95%以上）でテキスト化することができます。特許取得済みの「インテリジェント・リード」により、書類の文脈を理解し、関連する情報を元に高精度な分析を行えるのが特長です。これにより、従来のアナログ作業からの脱却を目指します。

2. GenX AI FAQ
AI OCRを利用してデジタル化した情報を基に、社内の全ての部署からアクセスできるAIチャットボットを開発します。このチャットボットは、社内で問われる質問に対して、蓄積されたデータから即座に適切な回答を提供することができるため、各部署での情報共有や業務の効率性が改善されると期待されています。

これらの取り組みを通じて、業務の効率化や品質の向上が実現されるでしょう。また、熟練工の知識を組織全体に広げ、技術継承がスムーズになることも期待されています。

実証協力企業との連携

現在、福井県内の製造業3社（縫製業、家具製造業、化学製品製造業等）との連携も進められています。これにより、それぞれの企業が直面する具体的な課題に対して、最適なソリューションを提供し、効果的な業務改革を支援します。受発注書類の自動化や図面のデジタル化に向けた取り組みを通じて、地域の製造業のイノベーションを加速させるのです。

GenX株式会社について

2019年に設立されたGenXは、AIとブロックチェーン技術の導入支援を行うスタートアップです。これまでに様々な賞を受賞しており、その技術力は高く評価されています。特に、総務省が主催するASPIC IoT・AI・クラウドアワードにおいて審査委員会賞を受賞した実績があります。

福井県の「CO-FUKUI未来技術活用プロジェクト」は、地域の製造業を後押しするための革新的な取り組みであり、GenXもその一翼を担うことで地域に貢献していく所存です。今後の展開に目が離せません。