帝京大学八王子キャンパスに生まれ変わった新たな空間
2023年9月、東京の帝京大学八王子キャンパスにて、メディアライブラリーセンター(図書館)のB1階フロアにある「メディアラウンジ」が大規模な改修を終え、新たに「学生が集まる知とくつろぎの空間」として生まれ変わりました。この改修は、大学生の読書離れや、図書や雑誌のデジタル化が進む中で、入館者数や貸出数の減少といった課題に対処するために行われました。
新しい空間の特徴
改修されたメディアラウンジでは、開放感あふれるガラス張りの構造が活かされており、中央にはシンボルツリーとして高さ4メートルの木が配置されています。この緑に囲まれた落ち着いた雰囲気の中で、勉強やリラックス、友人との会話、さらにはセミナーやワークショップへの参加など、自由に利用できる「場」を提供しています。
また、壁面にはベンチ付きの本棚が設置され、キューブ型のユニット本棚も用意されています。ここでは、学生の興味に合わせたさまざまな本や雑誌、コミックが並べられており、気になる一冊を見つける楽しみも。さらに、オンライン双方向イベントに利用できる98インチの大画面モニターも設置されており、学生同士の交流の場としても活用される予定です。 Wi-Fiや充電スポットも整備され、軽食の持ち込みも可能であるため、学生が気軽に立ち寄れるスペースとして期待されています。
リニューアルイベントの模様
改修を記念して、2025年9月24日と25日に学内学生を対象としたイベントを実施しました。この2日間で314名の学生が新しい空間を訪れ、楽しいひとときを過ごしました。お菓子の配布や豪華賞品が当たるくじ引きなども行われ、会場は大いに盛り上がりました。
参加した学生からは以下のような感想が寄せられました。「緑を基調とした明るい空間に入りやすくなった」、「軽食や充電設備が整っているのを知り、気軽に利用したいと思った」、「本の配置が工夫されており、長居したくなる落ち着いた雰囲気だ」との声が多く、学生たちのニーズに応えた空間が形成されています。
利用促進へ向けての期待
この新たなリニューアルにより、今後さらに多くの学生がメディアラウンジを利用することが期待されています。読書や学びの場としてだけでなく、仲間と過ごす至福の時間を楽しむ空間として定着し、ゆったりとした学校生活を提供することが目指されています。大学側は、今後もこの空間を充実させ、利用者数や貸出数の増加、リピート利用の促進へとつなげていく考えです。