2025年3月度 都道府県別 賃金伸び率ランキング
株式会社フロッグが発表した最新の賃金伸び率ランキングにおいて、2025年3月度のデータが注目を集めています。特に、アルバイト・パートで奈良県が前年対比で+0.98%の上昇を見せ、見事1位に輝きました。
賃金変動の背景
2025年の春闘では企業の賃上げ意欲が高まり、多くの企業が労働組合の賃上げ要求に満額で応じています。全体の賃上げ率は2年連続で5%を超える可能性が高まっており、この影響で各都道府県の賃金にどのような動きがあるのかが注目されています。
雇用形態別の賃金動向
今回の調査は、様々な求人サイトから集めたデータを元に行われました。
- - アルバイト・パート:イーアイデム、バイトル、マイナビバイト
- - 派遣:はたらこねっと、エン派遣
- - 正社員:doda、type、エン転職、マイナビ転職
これにより、各雇用形態の前月比の賃金変動を分析しました。
アルバイト・パート部門
アルバイト・パートでは、奈良県が前月比+0.98%の増加を見せ、2位に神奈川県、3位に鹿児島県が続きました。具体的な増加額として、奈良県は+12円、神奈川県は+13円の増加を記録しています。一方、最下位は福島県で、-1.95%の減少が見られました。
派遣部門
派遣業界では大阪府が前月比+0.33%で1位となり、その後に埼玉県、宮城県が続いています。逆に、島根県においては5.83%という大きな減少が見られました。この場合、大阪府は安定した賃金を維持しているのに対し、島根県は高時給求人が減少した影響が出ていると考えられます。
正社員部門
正社員では、鳥取県が+0.81%の増加を見せ、首位を獲得しました。岡山県と鹿児島県が続き、熊本県と秋田県が最下位となっています。
各都道府県の賃金推移
奈良県と福島県の直近12か月の賃金を比較すると、奈良県は増減を繰り返しながらも堅調な推移を見せている一方で、福島県は横ばい状態が続いています。両県における賃金の動向を鑑みると、経済や雇用環境の違いが大きく影響していると考えられます。
まとめ
今回のランキングは、労働市場のトレンドを反映しており、各都道府県によって賃金の上昇幅が異なることが明らかとなりました。このデータは求人の採用市場分析や今後の賃金動向の参考になるでしょう。企業の賃上げ意欲は高まっていますが、それが各地域にどのように波及するのか、今後の動向に注目です。