福岡県宇美町が「おいくら」と連携しリユース事業を推進開始

福岡県宇美町のリユース事業開始の背景

福岡県宇美町は、地域の環境課題を解決することを目的に、不要品のリユースを推進する事業を開始します。この取り組みは、株式会社マーケットエンタープライズが運営するリユースプラットフォーム「おいくら」との連携により実現しました。2025年10月28日（火）から正式に運用をスタートします。

宇美町のSDGsへの取り組み

宇美町は、地域の不要品をリユースするための施策として、広報誌やホームページに「いきいきリサイクル」掲示板を設置し、利便性の向上を図ってきました。しかし、町民からは廃棄物処理費用の負担増加や、処分される不要品の中にリユース可能な物が多いといった声が寄せられ、リユース活動の促進が急務でした。

マーケットエンタープライズとの連携

「おいくら」は、不要品の査定を全国の加盟リユースショップに依頼できるサービスを提供しています。これにより、ユーザーは一度の依頼で複数の買取価格を比較し、手軽に不要品を売却することが可能です。これまでに155万人以上の利用者がいるこのプラットフォームを用いることで、宇美町内での不要品リユースの普及が期待されます。

出張買取サービスの実施

宇美町では、粗大ごみの収集が有料であり、町民自身が運搬する必要がありますが、「おいくら」では訪問して運び出しを行う出張買取サービスも利用可能です。これにより、大型の家具や家電製品も簡単に売却できるようになります。

提供型サービスの導入

また、「おいくら」では、冷蔵庫や洗濯機などの家電リサイクル法対象の製品も、まだ使えるものであれば、買取が可能です。町民は、買取依頼から最短で当日に商品を売却することができ、手軽に不要品の処理を行えます。

今後の展開

2025年10月28日15時30分頃、宇美町の公式ホームページに「おいくら」の詳細情報が公開され、町民は直接的に不要品の査定申込みが可能となります。この取り組みにより、リユースの促進を進め、地域全体での廃棄物削減に寄与することが期待されます。

循環型社会の形成

宇美町と「おいくら」の提携を通じて、廃棄物処理量の減少はもちろん、町民の間で「廃棄するのではなくリユースする」という意識の醸成が促進されると考えられています。これにより、地域の経済にも良い効果が期待でき、官と民が協力し合った新しいリユースの形が生まれることでしょう。

宇美町の地域紹介

宇美町は福岡県の糟屋郡に位置し、豊かな自然環境に恵まれ、歴史的な遺産も豊富な地域です。663年に築城された「国指定特別史跡大野城跡」など、古代の歴史を今に伝える名所も数多く存在します。自然豊かで環境に配慮した町作りが進んでいる宇美町は、このリユース事業を通じてさらに魅力を発信していくことでしょう。

今後も宇美町の取り組みに注目していきましょう。