Ceglu™ culturewareが北米地域での販売を開始
積水化学工業株式会社が開発したCeglu™ culturewareが、2026年2月より北米地域での販売を開始します。この製品は、再生医療や創薬、細胞治療に関連する研究開発が活発なエリアへの展開を目指し、すでに日本では2025年6月から供給されています。再生医療の実用化の加速に貢献することが狙いです。
1. 現代医療の背景と再生医療の必要性
近年、医療は目覚ましい進歩を遂げていますが、希少疾患や高齢化に伴うさまざまな健康問題は依然として残っています。特に人工多能性幹細胞(iPS細胞)を利用した治療は、これらの課題解決への希望を抱かせています。iPS細胞は患者の細胞から生成でき、異なるタイプの細胞に分化できる能力を持っていますが、培養には適切な細胞接着コーティング材が不可欠です。
従来のタンパク質由来コーティング材は均一性や安定性に問題があり、再生医療の産業拡大の障壁となっていました。Ceglu™は、これらの課題を解決するために設計された新しいポリマーです。積水化学はこの製品をもとに、グローバル展開を進めてきました。
2. 北米地域での展開戦略
北米地域は、再生医療や細胞治療の研究が盛んで、世界最大の細胞培養市場です。積水化学はこの地域にCeglu™ culturewareを広く提供することで、再生医療の実用化を加速しようとしています。このため、カリフォルニア州サンディエゴにマーケティング拠点を設立し、積極的な営業活動を展開しています。
これまでのサンプル提供を通じて、Ceglu™への強い需要があることを確認しており、今後はアメリカとカナダを主な販売地域として、さらなる拡販を図ります。
製品ラインアップ
- - Ceglu™ multiwell plate (6-well)
- - Ceglu™ multiwell plate (96-well)
- - Ceglu™ dish (100mm)
3. Ceglu™の特徴
Ceglu™は、iPS細胞の培養が可能な化学合成ポリマーで、さまざまな素材の表面をコーティングできる能力を持っています。特筆すべきは、高い室温安定性を誇り、冷蔵物流を要しない点です。また、動物由来成分を含まないため、安全性も非常に高いとされています。
積水化学は、Ceglu™ coating solutionとCeglu™ culturewareを通じて、研究所の小規模から製造規模まで、一貫した細胞接着プラットフォームを提供することを目指しています。これまでの活用事例には、iPS由来心筋細胞の分化や、自動培養装置との組み合わせによる細胞品質の向上、さらには不織布やマイクロキャリアへのコーティングによる培養プロセスのスケールアップが含まれます。
詳しい情報は、
Ceglu™製品HPをご覧ください。
4. 将来の展望
今後は、欧州およびアジア地域でも販売を開始する予定で、Ceglu™細胞接着プラットフォームのグローバル展開をさらに加速し、再生医療の実用化を促進していきます。再生医療の未来を支えるCeglu™の成長にどうぞご期待ください。