BooostとERM、日本企業のサステナビリティ推進を協力サポート
東京、品川区に本社を置くBooost株式会社が、イー・アール・エム日本株式会社(ERM日本)と提携し、企業のサステナビリティ推進への新たなアプローチを展開することを発表しました。両社は2025年11月にアライアンス契約を結び、市場の変化に即応したシステム導入から運用・定着までのトータルサポートを強化する方針です。
協業の背景
近年、サステナビリティに関する情報開示の規制が国際的に進展しています。特に時価総額が3兆円以上のプライム上場企業に対しては、2026年から新しい開示基準が適用されることになり、これに従った内部統制やデータ基盤の整備が急務とされています。多くの企業がこの変革に直面し、「サステナビリティ2026問題」と呼ばれる課題に対処しなければならない状況です。これにより、Booostは様々なプロジェクトを通じて企業のSX(サステナビリティ・トランスフォーメーション)を支援することに注力してきました。
Booostの取り組み
特に、Booost社が提供する「booost Sustainability」は、サステナビリティ情報の収集や集計、開示を容易に行える統合プラットフォームであり、実績も豊富です。すでに92か国以上、約2,000社の企業に導入されており、サステナビリティ関連財務情報を効果的に管理しています。さらに、企業のプロジェクト推進に向けたコンサルティングサービスを行うことで、その価値向上を実現することに成功しています。
ERM 日本の役割
一方で、ERM日本は世界最大のサステナビリティ専門コンサルタントとして知られ、幅広い専門知識を持っています。特に、気候変動対策に特化したコンサルティングサービスを提供しており、クライアント企業が直面するさまざまな課題を解決するために強力なパートナーシップを形成しています。今回のアライアンス契約により、両社の専門性を掛け合わせ、サステナビリティ情報開示を支援する新たな体制を確立します。
具体的な取り組み
このアライアンスでは、以下のような取り組みを通じて企業支援を行います:
1.
サステナビリティ情報開示の実装支援:Booostの技術とERMの現場支援のノウハウを集約し、企業が必要とするデータの特定から、その収集、開示、運用までを一貫してサポートします。
2.
内部統制とデータガバナンスの構築支援:国際基準に準拠した堅固な内部統制体制を共同で築くことで、第三者保証にも耐え得る運用基盤を整備します。
3.
共同セミナーの開催:実務的な課題や先進事例を紹介し、企業担当者への啓発活動を推進します。
「日本をSX先進国へ」プロジェクト
この新たな協業に加え、Booost社は「日本をSX先進国へ」プロジェクトを立ち上げ、企業のサステナビリティへの取り組みを更に促進します。ERM日本もこのプロジェクトに参加し、今後さらに多くの企業が賛同することを期待しています。
まとめ
Booost株式会社とERM日本のアライアンスは、サステナビリティ経営を実現する新たな一歩となります。企業が直面するSXに向けたニーズに応じた具体的な支援を強化し、持続可能なビジネスモデルの構築をサポートすることで、日本企業の国際的な競争力を高める未来へとつなげていくでしょう。