R・シュトラウス《サロメ》新演出
オスカー・ワイルドの名作を基にした、新しい演出によるR・シュトラウスのオペラ《サロメ》が、いよいよ6月27日(金)から全国のスクリーンに登場します。これはワールドクラスのメトロポリタン・オペラ(通称:MET)による特別なライブビューイングであり、東京でも期待が高まっています。特にこの新演出は、20年ぶりの改訂版となりますので、オペラファンはもちろん、初めて観る方にも大いに楽しめる内容となっています。
公演情報
6月27日(金)から始まる上映は、1週間の限定公開です。また、東劇では7月10日(木)までの2週間にわたり上演されます。この機会にぜひ映画館でオペラの迫力を体感してください。上映される劇場は全国21館にわたりますので、お近くの映画館を確認してみてください。
新演出の魅力
新演出を手がけたのは、イギリスのトニー賞とも称されるローレンス・オリヴィエ賞受賞の演出家、クラウス・グートです。彼の指導のもと、物語の背後にある光と闇の対立が巧みに描かれており、観客を引き込む驚きの演出が展開されます。ストーリーは、1893年のヴィクトリア朝時代に設定され、古代の伝説と現代的な視点が融合しています。
豪華キャスト
主役のサロメ役には、実力派ソプラノのエルザ・ヴァン・デン・ヒーヴァーが登場し、その演技力と音楽性によって観客を魅了します。彼女のパフォーマンスは、まさに見逃せない一時になるでしょう。また、預言者ヨカナーン役には、人気のバリトン歌手ペーター・マッテイがキャスティングされています。彼の歌唱が物語に重要な深みを加えます。さらに、王妃ヘロディアス役のミシェル・デ・ヤングも、9年ぶりにMETライブビューイングに登場し、豪華なキャストが揃っています。
楽曲と演出
音楽は、METの音楽監督ヤニック・ネゼ=セガンによる指揮により、艶やかで迫力のある演奏が展開されるでしょう。特に、R・シュトラウスの美しい旋律とその感情が相まって、観客に深い感動を呼び起こします。プロモーション映像や予告編も解禁されており、サロメの世界観を感じることができる貴重な映像体験も用意されています。
あらすじ
本作の舞台は紀元36年ごろのシリアですが、演出ではヴィクトリア朝時代に設定されています。物語の中心は、預言者ヨカナーンの声に魅了されたサロメの運命です。彼女は楽しむために王ヘロデに求愛されるが、本当に愛するのはヨカナーン。サロメは自分の欲望を満たすため、ヘロデに求めて舞い、最後には切ない結末を迎えます。この物語は愛と執着の究極の形を描いており、見どころ満載です。
観客は、音楽、演出、そしてキャストの熱演を通じて、オペラという舞台作品の奥深さと美しさを堪能できることでしょう。特に、この新演出は過去の伝統を尊重しつつも新たな解釈を加えることで、さらなる衝撃と感動を提供します。これまでの経験則を覆す、まさに衝撃作の予感が漂います。
ぜひ、劇場の座席でこの新しい《サロメ》を楽しむ準備を整えてください。特別なライブイベントを通じて、夢のようなオペラ体験が待っています!