世界ダウン症の日を迎える3月、活動を広げよう
毎年3月21日は世界ダウン症の日です。この日を記念して、公益財団法人日本ダウン症協会(JDS)が毎年行うのがダウン症啓発月間です。今年のテーマは「ここにいるよ」。これは、ダウン症を持つ人たちが社会に存在していることを示し、理解を深めるためのメッセージです。
世界ダウン症の日は、2012年に国連によって制定され、ダウン症候群の特徴である21番染色体の異常を示すために3月21日が選ばれました。また、この日を通じて、ダウン症についての理解をより深め、偏見を無くすことが目的とされています。国際ダウン症連合からも、広くこの日を祝うよう呼びかけが行われています。
2025年の啓発ポスターについて
JDSは、2013年より毎年ダウン症に関する啓発ポスターを作成し、ダウン症とそのある人たちの生活を知ってもらうことを目的とした活動を続けています。今年のポスターは、2014年に登場した子どもたちが11年後に成長した姿を映し出しています。
ポスターには、当時子どもだった15人が登場し、彼らは同じ色のTシャツを着て、同じポーズで撮影されました。これは、成長を感じさせる作品であり、各自の趣味や最近のエピソードを特設サイトで紹介しています。また、制作の過程を収めたメイキング動画も公開されています。
サポートシステムの改善を訴える
2025年の世界ダウン症の日のテーマは「サポートシステムの改善」です。JDSは、ダウン症を持つ人々とその家族が、必要な支援を受ける権利があることを強調しています。親やきょうだい、地域のサポートを必要とする人々が安全に暮らせる社会を目指し、啓発活動を進めています。
啓発ポスターを掲示しよう
啓発ポスターは学校や公共施設、会社など多くの場所で掲示が可能で、すべての人々にダウン症の理解を広げるためのツールとなります。各種申込フォームから申し込みを行うと、ポスターを無料で入手することができます。また、デジタルデータもダウンロード可能ですので、印刷して掲示することもできます。
小さな地域でも反響を持っているため、掲示をぜひ検討してみてください。ダウン症の方たちが「ここにいるよ」と伝えるための一歩を踏み出し、周囲の理解を得ることが目指されています。
JDS(日本ダウン症協会)について
日本ダウン症協会(JDS)は、ダウン症に関する情報提供や相談業務、啓発活動を行う組織です。ダウン症のある人たちとその家族の福祉の向上を目指し、調査研究なども行っています。例えば、相談窓口を設けたり、情報を広めるためのイベントを企画しています。具体的には、啓発月間に合わせた活動や、定期的なセミナー、交流会などがあります。また、ダウン症を持つ人たちの支援に必要な知識の普及を図るため、さまざまな施策に取り組んでいます。
ダウン症の正しい理解と受け入れを進めるために、ぜひこの機会に活動に参加してみてください。