被爆者の遺志を継ぐ
2026-08-31 15:42:11

被爆者の遺志を継ぐ未来へ—日本被団協70年の集い

日本被団協結成70年記念シンポジウム



2026年9月19日、東京都杉並区にある大学生協杉並会館で、「日本被団協結成70年私たちが継承するもの~いま国の『受忍』政策を問う~」というテーマで、全国大学生活協同組合連合会(全国大学生協連)と認定NPO法人ノーモア・ヒバクシャ記憶遺産を継承する会が主催するシンポジウムが開催されます。

このシンポジウムは、被爆者が直面してきた核兵器の廃絶運動や長年の経験を次の世代にどう引き継いでいくかを探る重要な場です。被爆者の方々の平均年齢は86歳を超え、被爆体験を直接聞く機会が減少する今日、私たちはその貴重な記憶をどう保存し、未来に活かしていくのかが問われています。

シンポジウムの内容


シンポジウムでは、被爆者運動の歴史やその意義をテーマにしたリレートークやディスカッションが行われます。研究者、学生、そして平和活動に参加している若い世代がそれぞれの視点から「受け継ぐこと」について語り合います。その取り組みの中心となるのは、被爆者運動の継承と現代における平和の意義です。

特に注目されるのは、昭和女子大学の松田忍教授が発表する「被爆者運動を通して見える戦後史」についてです。松田教授は、被爆者の歴史的背景と、「核兵器廃絶」および「原爆被害への国家補償」を求める運動の意味について深く掘り下げながら、参加者に多くの示唆を与えることでしょう。

被爆者運動からの学び


被爆者自身が語ることができる時期が徐々に終わりを迎える中、私たちが挑むべき課題は、いかにしてその体験を次世代に橋渡しするかです。被爆者運動は、原爆の恐ろしさを伝え、戦後の日本が向き合うべき歴史的責任を問い続けてきました。この運動の背後には、単なる証言を超えた深い意義があります。

特に「受忍」とは、被爆者を含む大多数の国民が、国からの補償を期待せずに、戦争の結果としての被害を苦しみに耐えて受け入れなければならないという考え方です。このような考え方が被爆者を含む多くの人々の声を殺してきたという視点も重要であり、被爆者たちはこの不当な認識を解消し、その権利を求める運動を展開してきました。

「ふたたび被爆者をつくらない」という願いとともに、次世代においても、戦争による被害を誰がどのように責任を持つべきかという問いを引き継いでいく必要があります。この観点からも、今回のシンポジウムは非常に意義深いものとなるでしょう。

参加方法と今後の活動


シンポジウムは対面とオンラインでの配信が行われます。事前申し込みが必要で、全国の大学生や関係者、地域住民が参加できる機会を提供します。また、8月25日から10月3日まで大学生協杉並会館で「日本被団協70周年記念展示」が開催されており、被爆者運動や平和活動についての理解を深めることができます。今後も、このシンポジウムを起点として、全国各地での平和継承活動の促進が期待されており、未来を担う世代にとって重要な学びの場となることでしょう。


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