小規模校向けにJTBが手掛ける新しい修学旅行オプション

JTBが新たに提供する「らくらくオーダー修学旅行」

株式会社JTBは、2023年6月10日より、小規模公立中学校向けの新サービス「らくらくオーダー修学旅行」の提供を開始しました。このサービスは、修学旅行の手配や準備に関わる多くの課題を解決し、小規模校の特有のニーズに応えるものです。これにより、持続可能な修学旅行を実現し、教職員の負担を軽減することを目的としています。

修学旅行の重要性と現状

修学旅行は、学生たちが実体験を通じて社会性や判断力を育む貴重な学習の機会です。しかし、小規模校においては、教職員が旅行計画にかける時間やリソースが限られており、この状況は年々厳しさを増しています。特に、観光地の混雑や、2024年4月から施行される「働き方改革関連法」による影響で、バス運転手の労働時間が制限されることから、予約の難易度が高まっています。

こうした背景を鑑み、JTBは学校関係者の負担を軽減しつつ、持続可能な修学旅行の実現に向けた取り組みを進めていくことになりました。

サービスの概要

「らくらくオーダー修学旅行」では、まず第1弾として関西エリア、具体的には京都や奈良への修学旅行をターゲットにしています。このプランは、1学年30名以上50名以下の小規模公立中学校を対象にしたもので、事前準備の打ち合わせはオンラインで行われ、効率的な手配が可能となっています。

従来の対面打ち合わせ方式ではなく、JTBが推奨するモデルプランを基に少しのアレンジを加える新しい手法により、学校側の負担を大幅に軽減することができます。このオーダーメイドのアプローチは、学生たちにとっても充実した修学旅行の経験を提供することを目指しています。

期待される効果

「らくらくオーダー修学旅行」には以下のような効果が期待されています：
1. 小規模校における修学旅行の機会を確保し、教育の質を向上させる。
2. 教職員の負担を軽減し、業務の効率化を図る。
3. 観光地の混雑を避け、地域社会への貢献を果たすことで、宿泊施設や貸切バス等の稼働率を平準化し、販売機会を拡大する。