オフィスレント・インデックス2025年第3四半期が発表
2025年第3四半期のオフィスレント・インデックスが三幸エステートとニッセイ基礎研究所の共同データとして発表されました。この指標は東京都心部のオフィスマーケットを詳細に分析したものです。各クラスビルの賃料や空室率の変動が大きく注目されています。
Aクラスビルの状況
Aクラスビルの賃料は、2021年第3四半期以来、成約賃料が34,000円/坪台に回復しました。この成長は8期連続の上昇を示し、前年同時期と比べてもプラスの動きが見られます。また、空室率は1.3%に減少し、この数値は2021年第2四半期以来の1%台となったことから、マーケットの活性化を示しています。特に、港区の新築ビルで大口の空室が埋まっていることが、この現象の要因となっているようです。今後の見通しとして、年末に向けても空室率は低下し続けることが予想されます。
Bクラスビルの動向
Bクラスビルでも好調な賃料の動きが確認され、前期比プラス1,934円/坪となり、24,225円/坪という新たな水準を記録しました。これは2019年第3四半期のピークを上回っており、空室率も1.9%に減少しました。特に湾岸エリアの新築ビルでも空室が消化されつつあり、利便性の高いビルへの需要が高まる一方で、交通利便性の低い物件にも目が向く傾向が見られます。
Cクラスビルの変化
Cクラスビルの賃料も上昇を続けており、19,501円/坪に達しました。これは前期比で4期連続の増加となります。一方、空室率は2.4%に減少し、緩やかな回復が見られています。新たな医療機関やIT企業の進出が進んでおり、空室の消化が進んでいる背景があります。全体として、Cクラスビルの需要も高まりを見せていることが分かります。
まとめ
オフィスレント・インデックスから見る2025年第3四半期の東京都心部のオフィスマーケットは全般的に賃料上昇のトレンドが続いています。特にA・B・Cクラスビルがそれぞれ異なる要因で賃料を引き上げており、空室率は各クラスともに改善の兆しを見せています。また、今後も需要の高まりが予測され、オフィス戦略を検討している企業にとって、重要な時期となるでしょう。
三幸エステートについて
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