「WEDiary」で意欲向上
2025-10-16 12:35:05

スマホアプリ「WEDiary」活用で働く意欲を高める方法とは

スマートフォンアプリ「WEDiary」で生まれる働く意欲



慶應義塾大学と日本生産性本部の共同チームが開発したアプリ「WEDiary(ウィダイアリー)」は、日常業務の振り返りを通じて、利用者の仕事に対する意欲を高めることを目的としています。このアプリは、ポジティブな出来事を記録し、自己評価を行うことにフォーカスを当てています。その結果、ワーク・エンゲイジメント(仕事に対する積極的な姿勢)が向上することが実証されました。

研究の背景


少子高齢化が進行する日本において、労働力人口の減少が警鐘となっています。このため、働く人一人一人が充実した毎日を送ることが、ますます重要になっています。ワーク・エンゲイジメントは、健康と生産性を向上させる鍵となる概念として、最近特に注目を集めています。また、従来の支援プログラムは、集合型研修や対面式の介入が中心でしたが、実施にあたってのコストやアクセスの面で多くの課題が残されていました。

WEDiaryの特長


本アプリは、ユーザーが簡単に日々の成果やポジティブな体験を記録できるように設計されています。仕事の終わりに数分間を使って「今日できたこと」を振り返ることで、労働者自身が自分の成長を実感し、意欲を高めることが期待されます。そしてこのプロセスは、仕事への「活力(Vigor)」や「熱意(Dedication)」を引き出すための手段として機能します。

研究方法


研究は、全国の20歳から59歳までの日本人労働者600名を対象に、ランダム化比較試験(RCT)として実施されました。対象者は、300名ずつの介入群と待機群に分けられ、介入群はWEDiaryを2週間利用しました。その間、毎日就業後に今日の成果を記録し、自己評価を行いました。評価は介入前、介入終了後、さらに3週間後の3回行なわれました。

得られた成果


結果として、介入群では待機群と比較してワーク・エンゲイジメントが有意に向上しました。特に「活力」と「熱意」の部分に顕著な改善が見られ、効果は介入終了後3週間持続することが確認されました。これにより、WEDiaryはシンプルながらも効果的なツールであることが示されたのです。

今後の展開


この研究の成果は、スマートフォンアプリを用いた新しい形式の介入方法として、今後のさらなる展開が期待されます。長期間にわたる効果検証や利用継続を促進する取り組みが計画されており、より多くの人々に彼らの健康と生産性の向上につながることを目指しています。

結論


日々の振り返りは、単なるモチベーションの向上だけでなく、労働者の健康と生産性を実現するためのツールとしての位置づけにある「WEDiary」。シンプルで継続しやすいアプローチは、働く人々にとって非常に貴重な支援となり得るでしょう。実際にこのアプリを活用し、自らの成長を実感していく効果をぜひ体験してみてください。


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