新たなエンディングケア「RINNE(リンネ)」のご紹介
近年、日本で独居高齢者や孤独死が増加する中、遺族が故人と向き合う機会が減少している現実があります。一人寂しく旅立った方々に対する最後の別れを、いかにして大切にするかは、私たちの社会全体に課せられた課題とも言えるでしょう。
そんな中、有限会社統美が生み出す新しいブランド「RINNE」が、2025年にその第一歩を踏み出します。特に注目されるのは『エンディングケア消臭ミスト』。故人様の体臭に特化したこのミストは、死後に自然に発生する腐敗臭に強力にアプローチします。
社会的背景
厚生労働省のデータによれば、2024年には年間で約7万6,000人の一人暮らしの高齢者が自宅で亡くなると予測されています。そのうち20%以上に当たる約2万2,000人は、死後8日以上経過して発見されているという厳しい現実があります。このような現象は、東京都内だけで見ても年間約5,800件もの孤独死が確認されており、単に数字だけで表現できない悲劇が広がっています。
多くの遺族が「会いたかったのに、近づけなかった」と口にするように、腐敗による強い臭気が原因で、故人の顔を見られず、最後の別れが果たせない事例が増えているのです。その結果、遺族にとって心の傷が深く残り、私たち葬儀業者もこの問題に立ち向かわざるを得ません。
開発の背景
静かな情熱のもと、有限会社統美は「RINNE」ブランド立ち上げを決定しました。湯灌や納棺をはじめとする遺体保全の専門家として、年間約15,000体の遺体に接してきた私たちが開発したのは、ただの消臭剤ではなく、現場のニーズに応える本物のソリューションです。
従来の消臭製品は「香りで誤魔化す」ものがほとんどでした。私たちは「隠すのではなく、整えるケア」を目指し、製品を一から作り上げる決意をしました。開発にかかるテストでは、実際に100体以上の故人に試験使用を行い、確かな消臭効果と安全性を確認したのです。
商品の特徴
「RINNE エンディングケア消臭ミスト」は、腐敗臭の最も大きな原因であるタンパク質の分解から作られる成分に直接アプローチします。製品には、日本古来の“清め”文化に基づくヒノキの天然精油が配合されており、故人様を心静かに見守るための優しい香りがします。
また、このミストは多様なシチュエーションで活用でき、湯灌・納棺・搬送時に利用できるだけでなく、故人様を長時間安置する際にも効果を発揮します。
【基本情報】
- - 商品名: RINNE エンディングケア消臭ミスト
- - 容量: 400ml
- - 発売日: 2025年5月22日
- - 販売先: 全国の葬儀社、医療福祉施設
未来への希望
「RINNE」は、故人様と遺族が心残りのない別れを実現することを目的とし、一般向け商品からプロ向けの高い専門性まで、多様なニーズに応えていきます。
私たちの目指すのは、遺族が故人との最後の瞬間を大切にできる環境を整えること。そのために、2025年6月4日・5日に横浜で行われる「フューネラルビジネスフェア2025」にも出展し、製品の体験も提供予定です。
人々が抱える心の負担を少しでも和らげるべく、私たちの「RINNE」で目指すエンディングケアの未来に、どうぞご期待ください。