シニア層の健康意識調査から見える課題
シニア専門のマーケティングプラットフォーム、コスモラボが発表した最新の調査結果から、2026年に向けたシニア層の健康習慣への意識や行動の状況が明らかになりました。この調査は、50代以上のシニア層を対象に実施されたもので、健康意識の高まりや導入すべき習慣についての考察がなされています。
健康意識の現状
調査では、約44.6%の回答者が新しい健康習慣について「興味・やる気はあるがまだ未定」と回答しており、未決定層が多いことが示されています。このことは、シニア層が健康に関心を持ちながらも、具体的な行動に移すのが難しい状況にあることを物語っています。特に「ウォーキング」や「ストレッチ」といった軽い運動が人気である一方で、どこから始めればよいのか決められない人が多いことも確認されています。
また、健康状態の自己評価では「まあまあ良い」と感じている人が51.7%に達する一方で、「どちらとも言えない」と「あまり良くない」と答えた人も多く、改良の余地があると自覚している層が増えてきています。
継続の難しさ
健康習慣を続けられない理由としては、「モチベーションが続かない」や「効果を実感しにくい」といった心理面の障壁が上位を占めています。これにより、単なる時間や手間といった物理的な障壁以上に、精神的なサポートや適切な環境作りが必要であることが浮かび上がります。
特に、「仲間の存在」が健康習慣の継続において大きな助けとなることが視覚化されています。実際、50.1%の人々が運動友達と一緒に活動することを重視していると回答しており、周囲の理解やサポートが重要であることがわかります。
起こすべき行動
2026年に向けて導入したいと考えている健康習慣には、「ウォーキング」(49.4%)や「規則正しい食事」(41.0%)が挙がっています。特に、日常生活の中で自然に取り入れられる行動が好まれる傾向にあり、無理なく始められることが多くの人に支持されています。一方で、「筋力トレーニング」を選んだ層も存在し、まだまだ身体能力を向上させたいという意欲が伺えます。
健康習慣を始める理由に関しても、「体力を維持したい」という声が79.5%を占めるなど、自己管理の意識が高まっていることが見て取れます。これからの健康維持には、身体的だけでなく心理的な側面にも焦点を当てる必要があると言えるでしょう。
解決策の提案
シニア層の健康行動を促進するためには、魅力的な活動を提示することだけでなく、心理的な安定を図る仕組みが不可欠です。「仲間」との活動を促すこと、専門家からのアドバイスを受ける環境を整えることが、彼らの健康習慣の定着に寄与すると考えられます。
さらに、健康を可視化し、実感しやすくするためのシステム(スコア化など)を導入することも効果的でしょう。こうした取り組みを進めることで、2018年以降もシニア層の健康意識がより実践的な行動に変わることが期待されます。
この調査の結果から、シニア層は決して健康に対して無関心ではなく、その意識をしっかりと形にする手助けが必要なのだということが浮かび上がっています。これからの健康施策やサービスの設計においては、「続けられる状態をどうつくるか」に焦点を当てることが、実効性を高めるカギとなるでしょう。コスモラボでは、シニア層の健康に関するさまざまなレポートを提供していますので、ぜひご覧ください。健康、消費傾向、防災など広い視点でシニア層の今を捉えています。