大陽日酸が「Techtouch AI Hub」を活用したDX推進
近年、デジタルトランスフォーメーション(DX)が企業戦略の中心に置かれる中、日本の産業ガス市場でトップシェアを持つ大陽日酸株式会社が新たに「Techtouch AI Hub」を導入しました。これによって、業務のデジタル化と効率化をさらに推進することを目的としています。
導入の背景
大陽日酸は、そのグループ中期計画において「新しい価値の創出につながるDX戦略」を掲げています。この取り組みの一環として、業務プロセスのデジタル化と効率化に力を入れている中で、特に社内の規定や基準に関する問い合わせ対応に多くの工数がかかっているという課題が浮き彫りになりました。このため、従業員全員がスムーズに利用できる生成AIサービスの導入が急務となったのです。
「Techtouch AI Hub」の特長
「Techtouch AI Hub」は、企業が普段使用している業務システムの画面上に生成AIを埋め込むことができるのが大きな特長です。このため、従業員は別の画面に移動することなく、AIを活用して検索や判断、入力支援などを行うことができるのです。このようなシームレスな体験を提供することで、従業員は業務を中断することなくスムーズに進められるようになります。
実際に導入前に行われたPoC(概念実証)では、「Techtouch AI Hub」を通じて新しく導入された生成AIツールの多くが自然に利用されていることが確認され、業務の流れの中でAIが活用される環境が整いました。
導入の効果
「Techtouch AI Hub」を利用することで、従業員は問い合わせにかかる人的工数を最小限に抑えつつ、生産性と満足度を向上させることができると期待されています。リアルタイムでの問題解決を可能にするこのプラットフォームは、企業全体にとって非常に大きな価値を持っています。
今後の方針
大陽日酸は、PoCで確認された成果を基に、順次他の業務システムやユースケースに「Techtouch AI Hub」を展開していく計画です。将来的には、全従業員が日常業務の中で生成AIを活用することができるようになり、問い合わせ対応工数の削減や判断力の向上、さらにはより付加価値の高い業務にシフトできる環境を整えていく考えです。
大陽日酸株式会社について
大陽日酸株式会社は、日本の産業ガス市場でリーディングカンパニーとして、鉄鋼や化学、自動車、医療など多岐にわたる産業分野に様々な産業ガスを提供しています。また、長年培ったガス技術を生かして、プラントエンジニアリングやメディカル分野にも事業を展開しており、企業の成長を支えています。
同社は「Techtouch AI Hub」を活用することで、業務の効率化とともに、従業員の創造性を引き出し、魅力的な企業文化を築いていくことを目指しています。この取り組みがどのように進展していくのか、今後の展開に期待が膨らみます。
テックタッチ株式会社について
テックタッチ株式会社は、国内におけるデジタルアダプションプラットフォーム(DAP)の先駆けであり、AI拡張機能を包括したソリューションを企業に提供しています。「テックタッチ」は、業務システムの画面上でAIを利用しやすくし、企業のDX推進を強力にサポートしています。