BlackBerryのQNXがAMDとの連携を強化
カナダのBlackBerry Limitedの一部門であるQNXは、2026年3月10日にドイツ・ニュルンベルクで、AMDとの協業を大幅に拡大することを発表しました。この新たな協力関係により、高負荷なエッジコンピューティング、産業、自動車用途に向けて設計された、AMDの高性能なRyzen Embedded x86プロセッサーに対するサポートが強化されます。特に期待されるのが、QNX® Software Development Platform(SDP)8.0の提供で、このプラットフォームはリアルタイムの組み込みシステム構築に最適な選択肢となるでしょう。
高い性能と電力効率を実現
今回の協業強化により、AMDはZynq™ UltraScale+やVersal™ アダプティブSoC、Kria™システムオンモジュールなどの従来のポートフォリオに加え、リアルタイム制御と高度なグラフィックス処理を一つのチップ上で実現できる新しい展開を行えるようになります。これにより、設計者たちは次世代のシステム開発において、高い性能と電力効率を求めることが可能となります。
AMDのRyzen Embeddedプロセッサーは、その特性から特に車載デジタルコックピットや、産業用のプログラマブルロジックコントローラー(PLC)、さらには医療機器に至るまで広範な用途に適用可能です。QNXの開発者たちは、特にこの基盤がもたらすメリットに、ぜひ注目していただきたいと思います。
新しいプロセッサーの登場
新たにサポートされるAMD Ryzen™ Embedded V2000は、QNX SDP 8.0が対応する最新のプロセッサー群の中でも特に注目されています。今後はさらにP100プロセッサーの導入が予定されており、これに伴い、ユーザーの皆様には新しいアプリケーション開発を支援するボードサポートパッケージ(BSP)の提供も始まります。
QNXの製品戦略を担当するGrant Courvilleシニアバイスプレジデントは、この発表に際し「AMD Ryzen Embeddedプロセッサーへのサポート拡大は、我々の顧客への支援が一層強化されることを意味します。これにより、リアルタイムでの動作と高性能が両立した組み込みシステムが実現します」と述べています。
安全性と効率性を両立
一方、AMDのフィジカルAI部門で組み込みシステムを担当するSimon George氏は、QNXとAMDの連携によって、開発者がリアルタイムオペレーティング環境を利用しながらも、高い演算能力と効率的なワークロード統合が行えることを強調しました。今後の協業拡大により、ミッションクリティカルなAIワークロードに向けてもサポートを充実させる計画があるとのことです。
幅広い業界での信頼性
QNXは、自動車、医療機器、産業用制御、商業運転、鉄道、航空宇宙分野において、多くの複雑な課題を解決するための高性能基盤ソフトウェアを提供してきました。その技術は、世界で最も信頼されているシステムの中で使われており、口コミでの評判も高いです。たとえば、医療機器市場の上位10社のうち9社がQNXソフトウェアを採用しています。
このように、QNXとAMDの協業は、さまざまな分野での新たな可能性を切り開くものです。興味がある方は、ぜひ
QNX公式ウェブサイトや、SNSでの最新情報をチェックしてみてください。