農業の確定申告をもっとスムーズにする「かんたん農業確定申告」β版登場

農業経営者にとって、確定申告は避けて通れない大仕事です。しかし、申告作業は複雑で、多くの時間と労力を要することも少なくありません。そんな悩みを解消すべく、都市農業開発株式会社が新たにリリースしたのが、農業所得に特化したクラウド型確定申告支援アプリ「かんたん農業確定申告」です。このアプリはスマートフォンやタブレット、PCなどさまざまなデバイスで利用可能で、特に農業に必要な機能が充実しています。

主な機能と特徴

農業所得専用インターフェース

このアプリの最大の特徴は、農業に特化したユーザーインターフェースです。農業特有の科目や作物の在庫、減価償却資産など、農家が必要とする項目が最適化されており、初心者でも直感的に操作できます。タップや選択だけで簡単に必要な情報を登録できるため、農業申告の煩わしさが大幅に軽減されます。

自動減価償却計算と仕訳作成

さらには、減価償却資産も簡単に登録でき、その耐用年数を自動で計算し、仕訳を自動で作成する機能も搭載。旧定額法など様々な償却方法に対応しており、売却や除却処理の仕訳も自動生成されるため、申告がさらにスムーズになります。これにより、確定申告にかける負担を大きく軽減し、時間を有効に使えます。

経営ダッシュボードでの可視化

アプリのダッシュボードでは、作物別や取引先別の売上をはじめ、様々なデータをリアルタイムで可視化。前年同月比や費用科目別の推移を一目で見ることができ、詳細な取引にもすぐにアクセス可能です。これにより、経営の状況を把握しやすくなり、受注や販売戦略の見直しが行いやすくなります。

白色申告に対応した収支内訳書の自動作成

さらに、アプリでは白色申告のために必要な収支内訳書も自動で計算・生成されます。手元に届いた資料をそのまま使えるのは、利用者にとって大きなメリット。必要項目を入力するだけで、Excel形式でダウンロードすることも可能です。

今後の展開

今後のアップデートでは、地域や作物に応じた補助金のレコメンド機能が追加される予定です。さらに、2025年には青色申告（65万円控除）への対応を実現するため、改良を進めるとのこと。また、資金繰り表の確認機能やAIチャット相談機能など、さらに多くの便利なサービスが順次追加されていく見込みです。

β版の利用方法

このアプリは現在β版が提供されており、無料で試すことができます。まずは、こちらのURLにアクセスし、無料アカウントを作成。ウエルカムページに従い、栽培する作物や固定資産を登録した後、日々の販売や支出を入力することで、ダッシュボードや収支内訳書を確認できるというシンプルな流れです。また、フィードバックを送信することで、今後の機能改善に役立てることもできます。