紀北町、不要品のリユース事業で「おいくら」とタッグを組む
三重県紀北町が、株式会社マーケットエンタープライズと手を組んで不可欠なリユース事業を開始することが発表されました。この取り組みは2025年7月22日からスタートし、地域社会への貢献を目指しています。マーケットエンタープライズが提供するリユースプラットフォーム「おいくら」を活用し、不要品を捨てずに再利用する仕組みを整え、紀北町の廃棄物削減や循環型社会の実現を目指すものです。
課題の認識から生まれた連携
紀北町は、環境問題への対応が急務であることを認識しており、ごみ処理費用の増加や廃棄物の中にリユース可能なアイテムが多数含まれている現状に対処する必要がありました。町民には不要なものを捨てるのではなく、リユースの選択肢を提供する方法を模索していました。
一方で、マーケットエンタープライズはリユース事業を中心にしたネット型事業を推進し、「持続可能な社会を実現する最適化商社」を掲げ、様々なSDGsへの取り組みを行っています。双方のニーズが合致したため、「おいくら」を用いたリユース活動の強化が決定しました。
「おいくら」とは?
「おいくら」は、不要品を売りたい人が一括査定を依頼できるプラットフォームで、全国の加盟店に査定を依頼し、最適な買取価格を比較できます。これまで130万人以上の利用者がこのサービスを活用しており、その便利さが高く評価されています。ビジネスモデルは、町民が簡単に不要品を売却できる環境を提供することに特化しています。
紀北町の環境改善に貢献する「おいくら」
紀北町では、現在粗大ごみ回収には自己搬入が必要ですが、多くの町民から「自力で運び出すのは大変」との声が寄せられていました。「おいくら」では、希望すれば自宅からの運び出しも行う出張買取サービスがあるため、大型品や重いものの売却が容易になります。また、冷蔵庫や洗濯機などの家電製品も買取の対象にあり、不要品をすぐに現金化できる便利な仕組みが整っています。
結びつきによる持続可能な社会の実現
2025年7月22日には、紀北町の公式ウェブサイトで「おいくら」の情報が掲載され、町民は直接査定申し込みができるようになります。この取り組みによって循環型社会への移行が期待されています。不要品を簡単にリユースすることで、廃棄物削減や処理コストの低下が見込まれ、地域社会全体の意識改革にも寄与します。
紀北町について
紀北町は三重県の南部に位置し、自然環境が豊かで、美しい森林や観光名所が多くあります。新鮮な魚介類は地元の自慢であり、様々な文化・食の魅力があります。町の人口は約13,675人で、地域住民がさらなるリユース活動に参加し、持続可能な社会を目指していくことが期待されます。
未来の展望
両者の連携によって、環境への配慮と資源の有効利用を促進し、地域の魅力を高める取り組みを進めていくと共に、「廃棄」から「リユース」への意識改革が進むことが望まれます。町民の皆様には、新たな選択肢が増えることを期待しつつ、今後の展開に注目してほしいと思います。