貝印がTICAD Business Expoでアフリカ市場進出を目指す
グローバル刃物メーカの貝印株式会社が、2025年8月20日から22日までパシフィコ横浜で開催される「TICAD Business Expo & Conference」に出展することが発表されました。この展示会は、日本貿易振興機構(ジェトロ)主催で、アフリカ地域に目を向けたビジネス交流の場として位置づけられています。さらに、出展初日の8月20日には、同社のKAIグループ顧問であるパンディア・ラジェシュ氏が講演を行う予定です。
貝印の出展の背景
貝印の企業理念は「切れ味とやさしさ」です。この理念のもと、安全かつ高品質な刃物を通じて、さまざまな人々の生活に貢献することを目指しています。1977年からアメリカ市場への進出を開始して以来、アジアや欧米を中心に展開し、現在は世界8か国10拠点で活動しています。取引先は100以上の国や地域に及び、各国のニーズに応える取り組みを行っているのです。
特にアフリカ地域は、今後の経済成長が期待されるマーケットです。生活水準の向上に伴い、高品質で安全な刃物のニーズも高まると考えられています。貝印はそのニーズに応え、アフリカの消費者に質の高い製品を届けたいと考えています。
TICAD Business Expoの意義
今回のTICAD Business Expoは、日本及びアフリカ各国の首脳やビジネス関係者が一堂に会する機会です。貝印にとっては、アフリカ市場に自社の製品を広めるための重要なステップとなります。このイベントでは、自社製品を通じて、アフリカの人々の暮らしに新たな価値を提供することに注力しています。
パンディア・ラジェシュ氏の講演内容
パンディア・ラジェシュ氏は、2016年にインドのKAIグループで事業を開始し、現地のニーズに応じた製品開発に成功しています。彼の講演では、インドから中東へと拡大した経験や、アフリカ市場への進出戦略が紹介される予定です。特に「日本の品質、インドの機動力、アフリカの成長」という理念のもと、持続可能な製品を提供することを目指しています。
この講演は、2025年8月20日(水)14:00から14:45まで、パシフィコ横浜の展示ホールイベントステージで行われます。
TICADについて
TICADは「Tokyo International Conference on African Development」の略称で、日本政府が主導し、国連などが共催する国際会議です。TICAD9が横浜で開催されることを受けて、ジェトロが主催する「TICAD Business Expo & Conference」では、日本企業による優れた製品や技術を紹介し、新たなビジネス機会を創出することを目的としています。
過去最多の日本企業が出展し、アフリカの各国からの投資情報やテーマ別セミナー、ポップカルチャーの展示なども行われる予定です。貝印もこの大規模なビジネス交流の場から新たな繋がりを持ち、アフリカ市場での影響力を高めていくことを目指しています。
企業情報
貝印株式会社は、1908年に岐阜県関市で創業し、カミソリや調理器具、医療用刃物に至るまで、生活に密着した様々な刃物を展開しています。全国及び世界各国で高い評価を得ている貝印は、今後も多様なニーズに応えていく所存です。詳しい情報は、公式ウェブサイトをご覧ください。