キャッシュレスセキュリティレポート2025年4-6月版の注目ポイント
2025年4月から6月にかけてのキャッシュレスセキュリティレポートが発表されました。このレポートは、株式会社リンクとCaccoが共同で作成したもので、クレジットカード情報の流出事件及びECにおける不正利用の傾向について詳しく解説しています。特に、最近浮上してきたトレンドや新しいデータが注目されています。
不正注文検知数ランキングの変化
今回の報告で特筆すべき点は、初めて「ふるさと納税」が不正検知数ランキングで1位に立ったことです。以前は、換金性の高い商材が主に不正の対象となっていましたが、ふるさと納税が上位にランクインしたことは、今後のEC市場での傾向を示す重要な指標かもしれません。
日本クレジット協会による新たな指標
また、日本クレジット協会は不正利用発生率を公表することを開始しました。この新しい指標は、被害額の推移だけではなく、実際のリスクを可視化するためのものです。この発表によると、被害額は増えているものの、不正利用発生率はさほど大きな増加を見せていないことがわかりました。
インフォスティーラー対策の進展
さらに、インターポールが主導する対インフォスティーラー作戦の結果、約2万件の悪性IPアドレスが遮断され、32名の容疑者が逮捕されたと報告されています。このような国際的な対策は、サイバー犯罪に対抗する上で不可欠です。
統計とトピックの詳細
レポートには、カード情報流出事件の推移や業種別の情報流出件数、クレジットカード不正利用被害額の推移など、詳細なデータが含まれています。特に、昨年からのデータを基にした不正利用の傾向についての考察は、企業が今後の戦略を練る上で非常に有益です。
まとめ
このキャッシュレスセキュリティレポートは、ECにおける不正利用の実態を知りたい企業にとって、比較分析を行うための貴重な資料となります。私たちは、今後もこのような最新情報を注視し、企業のセキュリティ対策に役立てていく必要があります。セキュリティに関する疑問をお持ちの企業も、ぜひこれを機に最新動向を取り入れた対策を考えてみてはいかがでしょうか。