日立、基幹業務のクラウド移行支援サービス始動
株式会社日立製作所(以下、日立)は、基幹業務におけるOracle Databaseを活用したクラウド移行をサポートする新たなサービス、"クラウド移行支援サービス for Oracle Database"を発表しました。このサービスは2024年4月1日より提供開始される予定で、AI活用にも適した安全なマルチクラウド環境を提供します。今回のサービス導入により、企業は基幹システムの迅速かつ安全なクラウド移行、そしてAIによるデータ活用が可能になります。
サービスの背景と目的
現在、デジタル化とAI活用の競争が深刻化する中、多くの企業が基幹システムの移行を進めています。しかし、長年オンプレミスで運用してきたシステムは、セキュリティや安定性、コストの面での懸念が多く、移行の大きな障壁となっています。日立は、ミッションクリティカルな領域での豊富な実績を元に、これらの課題を解決する新たなサービスを展開します。
新サービスの特徴
1. クラウド移行を迅速・安全に
日立の新サービスは、ミッションクリティカルな基幹業務の厳しい要件を満たしつつ、Oracleシステムをクラウドに移行するためのベストプラクティスを元にしています。これにより、移行にかかる期間が短縮され、コスト削減も実現できます。実際の移行プロジェクトでは、先行検討と移行を合わせて2か月短縮できることが確認されています。
2. 経済的な運用とレジリエンス向上
本サービスは、クラウド運用においてコストの最適化を図るため、性能要件やリソース利用状況を常に分析します。日立のエンジニアがサポートし、移行前後のシステム利用コストを約30%削減できることが期待されています。また、ランサムウェア対策のためのバックアップやセキュリティの強化も含まれており、基幹システムの安定運用を実現します。
3. AIデータ活用の環境整備
基幹データのAI活用には、リアルタイム性が求められます。このサービスにより、AI向けのDBサービスを分離した構成が取られ、基幹データを常に最新の状態で保持しつつ、高度なAI分析環境が提供されます。業種ごとの専門知識を活かしたデータマネジメントによって、データの意味とつながりを整理し、AIによる精度の高い解析を実現します。
顧客企業の反響
ジェーシービーの中田一朗氏は、「日立のクラウド移行支援サービスは、オラクルやAWSとの共同検証に基づいたベストプラクティスによって、我々の重要なDBの移行を迅速かつ安全にサポートしていただけることに期待しています。移行後は、安定した新基盤を基に、データの有効活用と新しい価値の提供に努めていきたい」とコメントしています。
将来展望
日立はこのサービスを、AIで社会インフラを革新するための基盤整備の一環として位置付けています。最新のデジタル・AI技術と融合することで、お客様の持続的な成長を支援し、今後も更なる革新を追求していきます。
まとめ
企業の基幹システムの仮想化とデータ活用の強化に向けた日立の"クラウド移行支援サービス for Oracle Database"は、AIネイティブなシステムへの移行を希望する企業にとっての新たな選択肢です。長年の経験をもとに、安全かつ効率的なクラウド環境を提供することで、顧客企業の持続可能な未来に貢献することを目指しています。さらに、今後のAI技術の進展に伴い、サービスの活用方法も多岐にわたることが期待されています。