ヤマシタ、無錫で新たなビジネスを展開
介護用品のレンタルおよび販売を行う株式会社ヤマシタが、中国江蘇省の無錫市に「山下福至(無錫)健康管理有限公司」という新会社を設立しました。この新拠点は、中国市場において更なるサービス展開を目指すものであり、介護用品レンタルに対する公的な補助制度が開始されることに伴い、現地のニーズに応える重要な役割を果たすことになるでしょう。
高齢化進む中国、介護需要が高まる
中国は1979年から2014年まで続いた「一人っ子政策」により、高齢化が急速に進んでいます。2022年には65歳以上の高齢者が全人口の約15%に達し、特に上海ではその割合が28%にものぼります。このため、政府は高齢者を支えるための戦略を重点的に進めており、介護用品の購入やレンタルに対する支援を拡充する方針を打ち出しています。これにより、在宅介護の促進や介護用品レンタルへの公的支援も強化されており、ヤマシタの新事業がこの流れの中で注目を集めています。
無錫市の介護市場
無錫市では、2026年4月から公的助成制度が開始され、これにより高齢者や要介護者を対象にレンタル費用が50%補助されます。また、低所得者世帯には最大で70%の支援が適用されるため、無錫市全体で介護用品の需要が一段と高まることが予想されます。山下福至(無錫)は、市内の5つの行政区のうち4区で選定され、介護用品レンタルサービスを展開していく予定です。
さらに、2026年5月には新たに「山月輪秋銀髪(シルバー)生活体験館」がオープンします。この店舗は、介護用品の販売に加え、レンタル品の展示や体験ができるショールーム機能も備え、顧客が実際に製品を使用する感覚を体験出来る場所としても機能します。
ヤマシタの中国展開の背景
ヤマシタは、1986年から介護用品のレンタルを行っている企業で、国内では80を超える拠点を持っています。日本で培った経験をもとに、中国においても在宅介護のインフラを整える必要があると考え、展開を進めています。2020年に上海で事業を開始し、その後も徐々に拠点を広げてきました。今後、四川省成都市やその他の都市でも新たな事業展開が予定されています。
各地域のニーズに応じたサービス提供を行い、中国市場における日本式介護サービスの普及を進めるヤマシタ。この新会社の設立はその一環として位置付けられ、無錫市においても順調に事業を展開していくことでしょう。
無錫市の特徴
無錫市は、中国東部に位置する人口約750万人の中核都市です。近年高齢化が進んでおり、65歳以上の高齢者の割合は15%から18%と高く、介護サービスの需要が期待されます。このため、ヤマシタの新たな事業展開は地域にとっても大いに期待されるものとなるでしょう。
まとめ
ヤマシタの新会社設立は、中国の高齢化社会における介護サービスのニーズに応える初めの一歩です。在宅介護のインフラを整備することで、今後ますます重要な役割を果たしていくことが期待されます。今後の展開に注目が集まる中、無錫市でのサービスがどのように進化していくのか、ますます興味が募ります。