新型蓄電システム登場
2026-05-14 16:11:28

データセンター向けの革新的な蓄電システム「PowerX Energy Blade」の誕生

データセンター向けの革新的な蓄電システム「PowerX Energy Blade」



株式会社パワーエックス(本社:岡山県玉野市)は、データセンター向けのラック型蓄電システム「PowerX Energy Blade」を発表しました。この製品は2027年の市場投入を目指して開発が進められており、同社は現在パートナーシップの募集を行っています。

電力消費の課題に直面するデータセンター


AI技術の進展に伴い、データセンターの電力消費は急増しています。データセンター事業者にとって、電力コストの管理や信頼できる電力供給の確保は非常に重要な課題です。特に、送配電網が混雑している際に、電力需要を抑える「ノンファーム型接続」の検討も進められています。

PowerX Energy Bladeの特徴


「PowerX Energy Blade」は、こうした問題に対応するために設計された高度な蓄電システムです。高速充放電が可能なリチウムイオン電池を利用しており、電力の供給と需要が変動する際にはミリ秒単位での反応が可能です。

800V DC給電に対応しているため、最新のAI向けGPUを利用したシステムにも対応可能です。また、既存のバッテリーバックアップユニット(BBU)の代替としても活用できる点が特長です。

データセンターの変革


従来は電力を消費するだけだったデータセンターも、「PowerX Energy Blade」を活用することで、電力需給の安定に寄与するシステムへと変貌を遂げます。蓄電池がミリ秒単位で電力系統からの要請に応じることで、サーバーの演算タスクを支障なく維持しながら、電力系統への貢献を実現します。

新たな収益モデルとメリット


データセンターの運営者は、需給調整市場やデマンドレスポンス(DR)に参入することで新たな収益を確保できるようになります。この蓄電システムを導入することで、ピーク電力を抑えると同時に電力供給契約の改善やサーバーの設置台数の最大化といった多くの利点が期待できるのです。

次なる展開


株式会社パワーエックスは、2026年に発表した量産型コンテナデータセンター「Mega Power DC」に続き、この「PowerX Energy Blade」を通じて、より大規模なデータセンターの蓄電ソリューションを展開していく意向です。当然のことながら、これによりAI時代における安定した社会インフラの構築にも寄与することを目指しています。

仕様詳細


  • - ラック規格: 21インチラック(OCP Open Rack V3 準拠)
  • - 電池セル: 高速充放電対応 8Cクラス リチウムイオン電池
  • - モジュールあたり蓄電容量: 約3 kWh
  • - ラックあたり蓄電容量: 最大48 kWh(16モジュール搭載時)
  • - IT負荷(ラックあたり): 40–120 kW
  • - 給電電圧: 200V DC–800V DC

開発中の技術であり、最終的な仕様は変わる可能性があります。この「PowerX Energy Blade」の技術的なコンセプトや実証データに関しては、ホワイトペーパーとして公開されています。詳細は特設サイトこちらをご覧ください。


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