日本と豪州が協力するガリウム生産事業の展開
日本と豪州が協力するガリウム生産事業の展開
概要
双日株式会社は、エネルギー・金属鉱物資源機構(JOGMEC)との合弁会社を通じて、豪州のアルコア社と共同でガリウムの生産事業に関する最終投資決定を行いました。このプロジェクトは、日豪間の連携を強化する重要な取り組みとして位置づけられています。
ガリウムの重要性
ガリウムはLEDや半導体材料として幅広い応用があり、特に半導体需要の高まりにより、その需要は今後さらに増加すると予測されています。日本や豪州、米国、欧州においては重要な鉱物の一つとされ、専門家たちはその供給源の安定性を重視しています。さらに、日豪政府間で発表された共同声明により、本事業は両国政府から優先的にサポートを受けることが決定されました。
事業内容
本事業は、既存のアルミナ精製プロセスで生成される副産物としてガリウムを生産することを目指しています。双日は1980年からアルミナ精製に携わっており、その技術や経験を元に、豪州のアルコアと共同で新たなガリウム生産設備を開発します。この設備は、現在運営中の西豪州のアルミナ精錬所内に設置される予定です。
プロジェクトの進捗
2025年8月から始まった事業化調査を経て、追加投資が決定され、本格的な事業化が進められます。生産設備の建設は、現地の最終準備および必要な当局の承認を受けて開始される見込みです。これにより、長期的かつ安定したガリウム供給が期待されています。
未来の展望
双日は、重要鉱物の需給バランスを考慮し、供給源の多様化に取り組んできました。日本国内の様々なニーズを踏まえ、このガリウム生産事業を通じて新たなサプライチェーンを構築し、安定的な供給を目指していきます。「必要なところに必要なものを届ける」という商社の役割を果たすため、引き続き努力していく所存です。
Alcoaについて
Alcoa of Australia Limitedは1961年に設立され、オーストラリアのパースを拠点としています。ボーキサイトの採掘及び、アルミナ・アルミニウムの生産を主な業務とし、世界的に名高いアルミニウム生産企業の一つです。今回のガリウム生産事業においては、同社との密接な連携が重要なカギとなります。
このプロジェクトが成功すれば、双日とJOGMEC、Alcoaの連携により、国際的なガリウム供給の強化につながることでしょう。