中里伸也の個展「A Wall In Between」
アートとジュエリーが融合した独自の世界観を展開する「tmh.」のアートスペース「Vertigineux」では、アーティスト中里伸也による個展「A Wall In Between」が開催されています。本展覧会は、物質世界と精神世界の狭間に存在する「壁=ファサード」というテーマを中心に、新作の魅力が詰まった展示となっています。
壁というコンセプトの探求
中里氏は、これまで写真や立体、絵画などを通じて「見ること/見られること」の構造を探求してきましたが、本展では過去の立体作品やドローイングを基に、合板上で新たな形態へと再構成しました。特に、都市のグラフィティを思わせる抽象的なコラージュは、感情が堆積した都市の表層を直感的に描き出しています。
また、中里氏自身の言葉を借りれば、「限られた小さな空間から多次元的な世界へ思いを馳せ」ながら創作を進めているとのことで、作品は単に視覚的な芸術を超え、観る者の思考を刺激する装置のような役割を果たしています。サイズはH920×W445×D35mmと、存在感を持つオブジェクトとして会場に展示されています。
Vertigineuxの意義
さらに「Vertigineux」はtmh.のジュエリーの背後にある思考や関係性を可視化する重要な場です。ブランドマネージャーの古田智彦氏によると、彼は過去の文化や個人の記憶を探求し、古いモノに囲まれる中でtmh.のジュエリーが生まれる様子を説明しています。この空間は、アーティストたちの多様な思考が交錯し、新たな感性の扉を開く場所でもあります。
アーティストとしての中里伸也
中里伸也氏は1973年に東京で生まれ、プラット・インスティテュート藝術学部で写真を学びました。2007年にはキヤノン写真新世紀の優秀賞を受賞し、国際的な舞台でも活躍しています。近年は、さまざまな展覧会で新たな表現を模索し続けており、その活動は常に進化しています。今後の展覧会スケジュールも注目です。
tmh.の背景
tmh.は、美術や文学、様々な文化的要素を融合させながら、新しい形のジュエリーを生み出しています。多角的な考察を重ねたデザインは、現代性を持ちながらも、彫刻のようなフォルムが特徴です。ブランドの核となる思想やストーリーは、訪れる人々に深いメッセージを届けてくれます。
お問い合わせ
この展示やブランドについての詳細は、公式ウェブサイトやPR担当のメールアドレスを通じてお問い合わせください。機会があれば、ぜひ「Vertigineux」に足を運び、中里伸也氏の作品を直接体感してみてください。新たな視覚の体験が待っています。