イベント『DEFCON』が持つ意義と未来
日本には約1,430万人の難聴・聴覚障がい者が存在します。世界的にもその数は増加しており、2050年には世界の4人に1人が難聴を抱えるという予測も立てられています。そんな中で、2024年4月からは民間企業における法定障がい者雇用率が2.5%に引き上げられることが決まっていますが、現状ではこの基準を満たしている企業は46%にとどまっています。(出典:厚生労働省)。
このような背景の中で、東京都で行われるカンファレンス『DEFCON』が注目を集めています。2026年9月26日、赤坂インターシティコンファレンスにて開催されるこのイベントでは、『デフ(Deaf)×IT』をテーマに、障がい者雇用の現状や今後の展望について議論されます。このカンファレンスには、衆議院議員の斉藤りえ氏、株式会社イルグルムの代表である岩田進氏、そしてインフルエンサーの難聴うさぎ氏が登壇し、それぞれの立場から情報やエピソードを発信します。
参加する登壇者たち
斉藤りえ氏
青森県出身の斉藤りえ氏は、1歳の時に聴力を失った経験を抱えています。彼女は、東京都北区議会議員や東京都議会議員を経て、現在は衆議院議員として活躍しています。情報保障の制度化といった社会問題を重視し、国会での発言が注目を浴びています。その活動は、聴覚障がい者がより良い環境で仕事をし続けるための基盤を築くことを目的としています。
岩田進氏
岩田進氏は、株式会社イルグルムのCEOとして、テクノロジーによるマーケティングの進化に取り組んでいます。彼の会社はAIを活用したソリューションを提供し、利便性と効率性の向上に貢献しています。彼の発言は、IT分野における聴覚障がい者の雇用とその価値についてのポジティブな見解を提供することでしょう。
難聴うさぎ氏
難聴うさぎ氏は、生まれつき重度の難聴であるにもかかわらず、SNSを通じて情報を発信し続け、多くのフォロワーを持つインフルエンサーです。彼の活動は、聴覚障がい者にとってのキャリア形成やコミュニティとの接点を実現する上で、重要です。
「DEFCON」の目的
『DEFCON』の開催は、障がい者雇用に関する具体的な現状や制度についての理解を深めることを目的としています。障がいを持つ方々が職場において直面する「コミュニケーションの壁」や「機会の不均等」を解消するための知識や実践が共有される場として位置づけられています。
特に注目されるのは、官民が協力して、障がい者雇用を推進するための方策が論じられる点です。企業だけでなく、国会議員や実際に障がいを持っている当事者が同じ空間で考えを交換することで、より良い解決策が見出されることを期待しています。具体的には、テクノロジーがどのように障がい者の生活やキャリアに役立つのか、また、どのようにして社会全体が透明性と理解をもって取り組んでいくべきかを論じます。
イベントの詳細
『DEFCON』は、2026年9月26日(土)の14時から17時まで、赤坂インターシティコンファレンスにて行われます。参加費は一般2,000円、障がい者の方は1,500円、交流会は3,000円となっており、参加希望者は事前にウェブサイトから申し込みを行う必要があります。開催場所へのアクセスは、東京メトロ溜池山王駅または国会議事堂前駅から直結しています。
主催者と理念
本イベントは、東京を拠点とする株式会社C4Cにより主催されており、聴覚障がいを持つエンジニアを社会に活かすことを目指したビジョンに基づいています。C4Cは、関わる全ての人に自由な選択肢を提供し、社会全体における障がい者の能力を引き出すために、政府や企業との連携を強化し続けています。
『DEFCON』はただのイベントではなく、社会の常識をアップデートし、新たな価値観を形成するための第一歩となることでしょう。障がい者が力を発揮できる社会の実現を目指し、ぜひ多くの方の参加をお待ちしています。