東京都が進めるカーボンクレジット実証事業
東京都は、温暖化対策の一環としてカーボンクレジット創出を目指し、複数の事業者との連携を強化しています。このたび、東京都が選定した3社が実施する「カーボンクレジット創出促進事業」への参加が決まりました。令和8年度から令和10年度にかけて、これらの企業は持続可能な社会の実現に向けた実験的な取り組みを行います。
参加企業の概要
サグリ株式会社
サグリ社は「農地の見える化」を使命に掲げ、衛星データ、気象情報、土壌分析などのビッグデータをAIで解析し、持続可能な農業システムを構築することに注力しています。実証事業では、北海道地域において土壌の炭素量を増加させる農法の転換を推進し、地域農業の振興と都内企業の脱炭素化を両立したモデルを構築します。
株式会社TBM
TBM社は環境に優しい素材「LIMEX」を開発し、カーボンリサイクル素材やカーボンリサイクル建材を製造、販売しています。この実証事業では、木質バイオマス発電所からの排ガスと未利用の焼却灰を用いてCO₂を炭酸カルシウムとして固定化する技術の確立を目指します。
Planet Savers株式会社
Planet Savers社は東京大学の研究を基にしたDAC(大気直接回収)システムを開発し、気候変動を食い止めることを目指しています。この会社は、独自のゼオライト技術を利用し、大気中のCO₂を回収して地下貯留に進める仕組みを実証し、東京都カーボンクレジットマーケットへの流通可能性を検証します。
実証事業の概要
今年度から3年間にかけて行われるこの事業では、合計で約5000万円の経費負担が行われ、事業プロモーターによる支援も受けられます。また、令和9年度には中間報告会が予定されており、その結果に基づき、事業の進行を検証し、改善策を講じていくことになります。
スケジュール
この実証事業は令和8年度から開始され、令和11年2月頃には最終報告会が行われる予定です。各企業の取り組みは、地域や都内企業に対する便利で持続的なソリューションとなることが期待されています。
カーボンクレジットマーケットの活用
東京都独自のカーボンクレジットマーケットでは、国内外のクレジット取引が可能です。登録は無料で、ブロックチェーン技術を活用した安全な取引が可能になっています。これにより、不正や改ざんを防止しながら、多くの法人が参画しやすい環境が整えられています。
東京都の取り組みは、地域の農業革新だけでなく、全国的な脱炭素社会の実現に向けた大きな一歩です。今後の進捗にも注目が集まります。