「LINE WORKS DAY 2025」がもたらす未来のビジネスコミュニケーション
2025年6月10日、東京・六本木にて、LINE WORKS株式会社が主催するビジネスカンファレンス「LINE WORKS DAY 2025」が開催され、約10年間の歴史を振り返りながら、今後の展望と新製品の紹介が行われました。このカンファレンスは、「GO NEXT!」をテーマに掲げ、参加者に向けて次の10年に向けたビジョンを共有しました。
Keynoteで語られた未来への道筋
開会の挨拶を行った代表取締役社長の島岡岳史氏は、2015年の創業からこれまでの実績や成長の軌跡を振り返りました。特に2017年にサービス名を「LINE WORKS」に変更した後に導入社数が急増し、2025年1月には52万社に達する見込みです。また、2023年にはLINE社のAI事業を統合するなど、技術革新にも力を入れています。
島岡氏は、「新しい製品を次々に提供し、これからも現場のニーズに応えていく」とし、具体的には2024年にはAI議事録作成ツール「LINE WORKS AiNote」を、そして2025年にはスマホで使えるトランシーバー「LINE WORKSラジャー」を発表予定であることを明らかにしました。このように、次なるサービスによって、ビジネスの現場でのインタラクションがさらに円滑になることを期待しています。
新たな製品でビジネス現場を支える
セッションの後半には、執行役員CPOの大竹哲史氏が登壇し、「LINE WORKS PaperOn」という新製品を紹介しました。この製品は、OCR技術を活用し、従来の紙の業務プロセスの見直しを促進します。「紙は善か悪か」と会場に問いかけた大竹氏は、ペーパーレス化を目指しながらも、紙の価値を尊重した新たな選択肢を提供する意図を述べました。
「LINE WORKS PaperOn」の導入により、作業時間が200時間から45時間へと大きく短縮される事例も報告され、効果が期待されています。新製品は今秋に提供が予定されており、より効率的に業務を行うサポートとなるでしょう。
来場したリアルユーザーの声
続いて行われた「LINE WORKSラジャー」に関するセッションでは、実際に導入を行っている社会医療法人財団白十字会の代表者が登場。彼らが「LINE WORKS」を選んだ理由を「全員周知」「正確な伝達」「記録が残る」「スピード感」の4つに分けて説明しました。医療現場で必要とされる迅速かつ正確な情報伝達が、導入の決定的な要因であることが強調されました。
新機能の活用で未来を切り拓く
このカンファレンスでは、サブセッションも行われ、新たな製品「CXトーク」や「代表でんわAIサービス」などが紹介されました。参加者は、個々のビジネスシーンにおける活用方法や成功事例を学び、これからの業務に役立てるヒントを得る機会となったでしょう。
LINE WORKS株式会社は、これまでの成果をもとに、さらなる成長を目指してAI技術の研究と製品の開発を進めていくとしています。今後、どのように進化していくのか、ビジネスコミュニケーションの現場での実施事例を通じて、その可能性を感じることができるのが楽しみです。