ABBと共立電機の協業
2025-12-10 09:57:02

ABBと共立電機製作所が手を組み、リングメインユニットの国内供給を強化

ABBと共立電機製作所、戦略的協業を発表



ABB株式会社(東京都品川区)と株式会社共立電機製作所(宮崎県宮崎市)は、ライセンスに基づく協業を発表しました。この合意により、共立電機製作所がABBの二次配電用高圧スイッチギアである「SafeRing/SafePlus」リングメインユニット(RMU)の国内製造を行うことになります。これにより、国内での供給体制が強化されると期待されています。

リングメインユニットとは



RMUは、ループ状に配置された配電エネルギーの流れを管理するためのコンパクトなモジュール式スイッチギアです。高い信頼性を基にした保護機能や遮断機能を持ち、様々な用途に対応することができます。近年、大規模施設や再生可能エネルギーの導入が進む日本国内において、この製品は重要な役割を果たしています。

新たな供給体制とその意義



新しい協業は、日本各地で進む施設開発に応じて、短納期かつ高安全基準での製品供給を可能にします。これにより、優れたアフターサービス体制の確立が目指され、電力供給の安定化と電力システムの最適化に寄与します。両社の協力によって、進化するエネルギー情勢に適応するための競争力が強化されるでしょう。

ABBは、SafeRing/SafePlus RMUの主回路を生産し、共立電機製作所がエンジニアリングや最終組立、出荷前試験、販売、アフターサービスを担当するという役割分担が行われます。このような分業体制により、日本国内のお客様への迅速なサポートが実現します。

共立電機製作所の挑戦



共立電機製作所の代表取締役社長、米良充朝は「ABBとの協業を通じて、高品質で高信頼性のソリューションを迅速に提供することができる」と期待を寄せています。同社は、すでに日本国内で配電盤の製造を進めており、エンジニアリングにおいても高い評価を受けています。これにより、電力インフラの発展に寄与し、企業としての成長を目指しています。

ABBの強み



一方、ABB株式会社のエレクトリフィケーション事業本部長である石川雅康は、「我々のRMUは、国内の様々な分野で利用され、信頼性の高さで定評を得ています」と述べています。今回の協業により、国内における生産能力の向上を図り、さらに高まる需要に応えることが期待されています。

今後の展望



この新たな協業は、両社の事業のさらなる発展への足掛かりとなることでしょう。共立電機製作所は、取り扱うスイッチギアのポートフォリオの拡大も計画しており、日本国内における製造業の新しいモデルとして注目されています。今後、地域に特化した製品開発や市場展開が期待される中、両社の連携がどのように進化していくのか、注目が集まります。

この協業により、ABBと共立電機製作所は共に日本のエネルギーインフラを支える重要な役割を果たしていくことでしょう。


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