BIGC、日本法人「ビックジャパン」設立
韓国のエンターテックスタートアップであるBIGCが、日本市場への進出を本格化させるために「ビックジャパン株式会社」を設立しました。この新会社は、K-POP公演やJ-POPアーティストのIP基盤事業を展開し、日本市場に特化したデジタルエンターテインメントモデルの導入を目指します。
この発表は21日に行われ、韓国の強力なエンターテインメント産業の影響を日本に広げる意図が示されました。BIGCは、すでにグローバルに225ヶ国で展開しているプラットフォームを有し、特に日本のファンの割合が15%を占めていることから、日本進出が急務であると判断しています。
オールインワンデジタルベニューモデル
BIGCが掲げる「オールインワン デジタルベニュー」は、コンサート、AIライブ、ファンインタラクション、OTT映像配信、コマース、ファンデータ分析といった機能を統合した新しいビジネスモデルです。このプラットフォームは、100以上のアーティストのグローバル公演を成功させてきた実績があり、その技術力と収益モデルが証明されています。
昨年からはK-ドラマのファンミーティングやグローバルストリーミングコンサートも拡大し、国際的な人気が高まり続けています。特に、BIGCはサービス開始からわずか2年で250万人以上の累積利用者を獲得し、さらに2025年第1四半期には黒字転換を果たす見込みです。
日本市場での全方位事業展開
ビックジャパンは日本において、コンサートやファンミーティング、放送コンテンツ、ファンダムプラットフォームなど多岐にわたるビジネスを展開します。特に、東京や大阪を中心に大型コンサートの企画および開催を計画し、リアルタイムのグローバル中継やファンインタラクションに力を入れる方針です。
加えて、日本の放送局と協力してのコンサート開催や授賞式のIP共同制作、J-POPアーティストを対象としたファンクラブ運営なども視野に入れています。
特に「BIGC PASS」では、デジタルライブとマーチャンダイジングを結合したプレミアムモデルを構築し、グローバルな収益化を視野に入れたプラットフォームの実現を目指しています。
日本のエンタメ産業への影響
日本のライブ公演市場は約4.5兆円という巨大ビジネスであり、BIGCはこの市場においてデジタルシフトを推進するという明確なビジョンを持っています。K-POPの成功を基に、この新たなモデルを日本に広げ、日本のアーティストが国際的に活動できるような環境を整えることが期待されています。
BIGCの代表である金ミヒ氏は、「日本市場での成功は、K-POPを超えてJ-POPアーティストの国際進出を後押しする」と述べており、今後の展開が非常に楽しみです。
このように、BIGCの進出は日本のエンターテインメントビジネスに新たな風を吹き込むことになるでしょう。K-POPとJ-POPのシナジーがどのように展開されるのか、今後の動向に注目です。