新しいバックオフィスの形を求めて
最近、マルナゲカンリグループ(以下、マルナゲカンリ)と、はてなベースグループ(以下、はてなベース)が業務提携を発表しました。この提携は、両社の強みを活かし、中小企業やスタートアップが抱えるバックオフィス業務の非効率や人手不足を解決することを目的としています。
提携の狙いと背景
現代の企業は、バックオフィス業務の効率化やナレッジの有効活用が求められています。しかし、経理や給与、労務などの分野での人材不足が深刻です。これを背景に、マルナゲカンリは「マネーフォワード」のアウトソーシングに注力し、はてなベースは「freee」に特化したサービスを展開しており、それぞれの強みを融合することで、企業がより働きやすい環境を整え、業務データを安全に管理・活用できる土壌を創出します。
提携の詳細
具体的な取り組みとして、以下の三つが挙げられます:
1.
バックオフィス業務とナレッジ管理の連携
マルナゲカンリが提供する経理、給与、労務のアウトソーシングサービスと、はてなベースの多様なサポートを組み合わせ、特に中小企業やスタートアップに対応したバックオフィスサポート体制を強化します。
2.
業務効率化ソリューションの共同開発
業務データとナレッジの分析を行うことで、経理や給与、労務業務の効率向上と顧客満足度を高める共同ソリューションを開発します。
3.
販売・導入連携
両社の顧客基盤を利用し、導入から運用まで一貫したサービスを提供する体制を整えます。
業界の転換期
現在、バックオフィス業界は人手不足、クラウドシステムの普及、インボイス制度の導入など、様々な変化を迎えています。士業専門家の平均年齢が60代に達している中、次世代の育成と新たな仕組みの構築が急務となっています。若手士業の活躍が期待される中、マルナゲカンリとはてなベースの協業は、業界に新しい風を吹かせることが期待されています。
両社のコメント
提携に関して、マルナゲカンリの代表である西澤と小澤は、「この提携により、アウトソーシングサービスを超えた企業の業務データやナレッジ活用の環境を作ることができます。企業の業務効率化とDX推進をさらに加速させていきます」とコメントしています。
また、はてなベースの世戸口と田村も「弊社が得意とするバックオフィス代行業務とマルナゲカンリの強みを掛け合わせることで、より多くの企業に質の高いサービスを提供し、課題解決に貢献していく所存です」と述べています。
まとめ
今回の業務提携は、ただのビジネスの強化にとどまらず、日本の社会が直面する少子高齢化という構造的課題の解決にも寄与するものと期待されています。マルナゲカンリと、はてなベースが共に歩むことで、次世代型のバックオフィスがどのように実現されていくのか、今後の展開に注目していきたいと思います。