国吉歳木朗の個展「Region Free : Reloaded」で沖縄とニューヨークの美を探索

国吉歳木朗の個展「Region Free : Reloaded」概要

クリエイティブスタジオ「CONTRAST」にて、ニューヨークを拠点に活躍する写真家・国吉歳木朗の個展「Region Free : Reloaded」が11月29日から12月7日まで開催されます。この展示は、彼の沖縄文化への愛情とニューヨークでのキャリアが交差し、自身の表現を深掘りする試みです。

展示のテーマ

「Region Free」というタイトルには、文化や地域の枠を超えた自由な視点を持つという意味が込められています。国吉の作品は、沖縄の天然素材である琉球石灰岩を中心に构成され、自然の美しさやその儚さを探求します。この石灰岩は何千年もの時間をかけて形成されてきたものであり、その背後には自然や歴史の物語があります。しかし、強度が薄く建材としては適さないため、廃棄されることが多くなっています。この素材に国吉は特に価値を見出し、時間の記憶や自然のサイクルを感じ取ることができると語ります。

アート作品の進化

「Region Free : Reloaded」は、国吉がこれまでに発表した作品を基にして再構成した進化版の展示です。沖縄での展覧会「Region Free」に対する新しい視点や実験的なアプローチを取り入れ、新作が多数展示されます。来場者は、沖縄とニューヨークが持つ独特の風景や文化の融合を味わうことができます。

アーティストのバックグラウンド

国吉歳木朗は1980年に沖縄県那覇市で生まれ、2002年にアメリカに渡りサンフランシスコで写真を学びました。2006年にニューヨークに移住し、自身のスタジオ「shootinglife LLC」を設立。彼は人物撮影を中心に活動しながらも、ファインアートとしての側面にも力を入れており、国内外で数々の賞を受賞しています。彼のスタイルは沖縄の色彩感覚と、ニューヨークの多様性を融合させたものです。